ダンディライオンの概要
ダンディライオン DANDELION
キク科 多年草
【学名】 Taraxacum
Officinale
【利用部分】 葉、根
【浸出時間】 3〜4分
【原産地】 ヨーロッパ
【栽培】 日当たりと水はけのよい場所なら、簡単に栽培できる。
【薬効】
根=利尿作用。消炎作用。貧血の予防。黄疸・リウマチの治療。肝機能改善。
葉=利尿作用。消化器官の機能改善。消炎作用。皮膚疾患。泌尿器系疾患の改善。貧血の予防。リウマチ・高血圧の治療。
【他の利用法】 食用、入浴剤、染料。
【注意点】 キク科アレルギーの方は注意が必要です 。胆汁管の障害、胆のう炎、腸障害のある方は使用を避けてください。
ダンディライオンの特徴とハーブティー
ダンディライオンは、もともと日本に自生していた在来種の日本タンポポとは別の種類です。
帰化種のダンディライオン(セイヨウタンポポ)は、蕚の形が違い、外側の蕚が反り返っています。
ダンディライオンの方が繁殖力が強いため、日本の都市部では日本タンポポは少なくなってしまいました。
ダンディライオンのお茶は、葉を使うハーブティーと、炒った根をコーヒーのように飲むタンポポコーヒーの2種類があります。
ダンディライオンのハーブティーはほうじ茶のような香ばしさと、ほんの少しの土の香りのするお茶です。
ダンディライオンの効果と薬効
薬効は共通している部分が多く、まずどちらも強い利尿作用があります。
体内の余分な塩分や水分を排出してくれるので、むくみが気になる人や血圧が高い人のおすすめです。
一般の利尿剤を使うと尿と一緒にカリウムも排出してしまいますが、ダンディライオンにはカリウムが豊富に含まれているので心配がありません。
鉄分が豊富なので、貧血の予防効果もあります。
他にも多量のビタミンやミネラルを含むので、多くの薬効が期待できます。
中でも肝臓や胆嚢の機能を高めることは古くから知られていて、黄疸などの治療に用いられてきました。
ビタミンA・Cが豊富な葉のハーブティーは、ニキビや湿疹治療にも有効です。
ダンディライオンのハーブティーの入れ方と飲み方
【タンポポ ハーブティー】
大さじに1杯〜1.5杯ほどのダンディライオン・ルートをフィルターに入れ、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をします。
浸出時間は3分〜4分程度が目安で、好みの濃さになるまで待ちます。
蒸らし終えましたら、すぐにハーブを取り上げてください。
そのままにしておくと、苦味や渋みが出てしまいます。
【タンポポ コーヒー】
まず最初に、洗ったタンディライオンの根を、先端を除いて5mm程度の厚さに切りそろえます。
低温のオーブンなどでよく乾燥させた後、弱火で、淡いコーヒー色になるまで炒ります。
その後、コーヒーミルで挽き、フィルターでこして飲みます。
タンポポコーヒーは色や味わいは普通のコーヒーと変わりませんが、ノンカフェインのヘルシー飲料です。
好みにもよりますが、粉の量は普通のコーヒーより少な目を目安にするとよいでしょう。
乾燥させた状態で保存し、必要に応じて炒る方が風味を楽しめます。