ユーカリの概要
ユーカリ EUCALYPTUS
フトモモ科 常緑高木
【学名】 Eucalyptus
Globulus
【利用部分】 葉
【浸出時間】 2〜3分
【原産地】 オーストラリア、アメリカ
【栽培】 根は有害物質を分泌するので、近くの植物の成長を妨げる。
【薬効】 消炎作用。花粉症などの症状の緩和。抗菌作用。インフルエンザ・カゼ・気管支炎などの呼吸器系疾患に効果的。
【他の利用法】 のど飴、外用薬、防腐剤。
【注意点】 根に毒があり、近くの植物の成長を妨げるので、植える場所に注意。
ユーカリの特徴とハーブティー
ユーカリには500種を超える品種があり、オーストラリアにもともと生えていた木は大半がユーカリの仲間と言われています。
その中でも最も一般的な品種がタスマニアン・ブルー・ガムとも呼ばれるユーカリプタス・グロブルスです。
ユーカリの生葉にはショウノウに似た、薬っぽい独特の香りがあります。
ハーブティーにしたときにもこの香りが少し残っていますが、飲んでみるとほとんど気になりません。
ユーカリのハーブティーは慣れてくると、さわやかな風味が感じられるようになります。
好みによっては他のハーブとブレンドしたり、少量のハチミツを加えたりするのもおすすめです。
コアラの大好物として知られるユーカリは、人間にとっても有効な成分を含んでいます。
オーストラリアの先住民族であるアボリジニーは葉を消毒や解毒に使い、葉や小枝から採取したエッセンシャル・オイルを様々な用途に使っています。
ユーカリの葉には、糖質、粗たんぱく質、多種のミネラル、タンニン、ポリフェノールなど多くの有効な成分を含んでおり、特にゲンクワニン配糖体の働きによりデトックス(解毒)効果のある健康茶である事が知られています。
体内にたまった水銀を解毒、排出し、便秘の改善、お肌や脳の老化防止と若返りなど、美容やダイエットに効果があると言われています。
ユーカリの効果と薬効
ユーカリの有効成分は殺菌効果や抗ウィルス作用が強く、のどの炎症や痛みを抑えることから、のど飴などの原材料としても使われています。
熱湯にエッセンシャル・オイルをたらして蒸気を吸いこむだけで、のどの痛みがひいて、鼻がすっきりし、呼吸が楽になります。
ユーカリのハーブティーにも同じような効能があり、カゼやインフルエンザによるのどの痛みや鼻づまりを緩和してくれます。
目の充血、鼻水などの花粉症の不快な症状を抑えるのにも効果的です。
血液の循環を良くする働きもあるので、冷えや肩こりに悩んでいる人にもおすすめです。
ユーカリには低血圧を改善する効果もあります。
ユーカリのハーブティーの入れ方と飲み方
ユーカリのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ大盛り1杯のユーカリをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま2分〜3分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
蒸らし終えたら、すぐにハーブを取り上げるようにします。
そのままにしておくと、苦味や渋みが出てしまいます。
夏場には、冷やして飲むのも良いものです。
温かいうちに黒砂糖や蜂蜜を入れて少し甘くしたり、ミルクやレモンを入れてさっぱりと仕上げても美味しく飲むことができます。
但し、飲みすぎにはご注意ください。
1日2〜3杯程度、3グラム以下が目安です。