バジルの概要
バジル BASIL
シソ科 一年草
【学名】 Ocimum
Basilicum
【利用部分】 葉、茎
【浸出時間】 2〜3分
【原産地】 インド、地中海地方
【栽培】 日当たりがよく、やせた土地を好む。
【薬効】 腹痛・吐き気の鎮静効果、便器解消、消化促進。
【他の利用法】 料理、害虫駆除剤。
【注意点】 妊娠中の多量の接取は避けるようにします。
バジルの特徴とハーブティー
バジルは、ピザやパスタなどに用いられることが多い、日本でもなじみの深いハーブです。
トマトとの相性が抜群でイタリア料理にはかかせません。
バジルはトマト料理だけでなく、肉、魚、野菜など、どんな食材とも相性がよいのも特徴です。
特にニンニクやナス、オリーブオイルとの相性は抜群です。
バジルという名前は、ギリシャ語の「王様」という言葉に由来しているといわれ、このことからも人気があり、古くから重要なものとされてきたことがうかがえます。
この語源のせいもあり、バジルは「ハーブの王様」とも呼ばれることがあります。
料理を引き立てる鮮烈な風味には、そういわれるだけの価値があります。
ヨーロッパでは広く活用されていますが、原産地はインドという説が有力です。
スイートバジルとも呼ばれ、イタリア名のバジリコもよく知られています。
和名のメボウキは、江戸時代に薬草として用いられ、水につけた種の周りにできるゼリー状の粘膜で目を洗ったことから名付けられました。
バジルのハーブティーは、さわやかさの中に甘味が感じられる香りがあり、やや刺激のあるピリッとした味です。
バジルの効果と薬効
バジルのハーブティーには消化器系の不調を改善する働きが強いので、胃腸の弱い方におすすめです。
消化を促進し、腹痛や吐き気を抑えてくれる効果があります。
腸内のガスを減らし、便通を促す効果もあり、おなかが張っているときにもおすすめです。
発汗作用と解熱作用がありますので、風邪、インフルエンザなどの際にも熱を下げてくれる効果があります。
スパイシーな味わいが刺激になって、気分を変えてくれるので、イライラするときや疲れ気味のとき飲むのもよいでしょう。
バジルのハーブティーには母乳の出をよくする効果もあると言われています。
バジルには保温作用もありますので、体の冷えやすい方にもおすすめです。
バジルは記憶力をUPさせるとも言われます。
バジルの葉には防虫効果があるので、虫よけや害虫駆除剤にもなります。
バジルのエッセンシャルオイルは、神経の疲れをとる効果が高く、マッサージオイルとしても用いられます。
バジルのハーブティーの入れ方と飲み方
バジルは、そのままお茶にしてもよいのですが、淹れる前に茶葉に少し手を加えると、より強い香りを楽しんでいただけます。
おいしく淹れるための前準備として、茶葉を手で揉んで香りをたてたり、乳鉢でより茶葉の香りを引き出すとよいでしょう。
このようにしてハーブの組織をつぶすことで、香りを十分に引き出すことができます。
バジルのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1/2程度のバジルをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま2分〜3分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
バジルのおすすめのブレンドには下記のようなものがあります。
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バジル (1/3) + ジャーマンカモミール (1/3) + レモンバーベナ
(1/3)おなかがズキズキと痛むときに痛みを抑えてくれます。
A バジル (1/4) + ペパーミント
(1/4) + ローズマリー (1/4) + ローズヒップ (1/4)頭をスキっと気分転換したいときなどにおすすめです。