ヒソップの概要
ヒソップ HYSSOP
シソ科 多年草
【学名】 Hyssopus
Officinalis
【利用部分】 葉、花
【浸出時間】 3〜5分
【原産地】 アメリカ、南ヨーロッパ、中央アジア
【栽培】 根腐れしやすいので水はけのよい土で。
【薬効】 鎮痙作用。発汗作用。鎮静作用。気管支炎・のどの炎症・カゼによる咳や鼻づまりの緩和。食欲増進。
【他の利用法】 料理、香料。園芸用。
【注意点】 妊娠中・高血圧の人は服用を控える。
ヒソップの特徴とハーブティー
ヒソップは南ヨーロッパから中央アジアに分布するハーブで、薬効は古くから知られていました。
紫、白、ピンクと花の色が何種類かありますが、いずれも美しく、育て得やすくて丈夫なので園芸用として人気があります。
ハーブとしては紫色の花の咲くものが最も効果があるといわれています。
さわやかな香りが、料理やリキュールの香り付けとしても人気の高いハーブです。
ミントに似た香りを持つことから、別名ヤナギハッカとも呼ばれます。
「神聖なハーブ」を意味するギリシャ語が語源で、紀元前のヘブライ語の讃美歌の中に「聖なるもの」として歌われているといわれ聖書にも登場します。
ただし、近年はこの時代にヒソップと呼ばれていたのはマジョラムの変種とする説が有力です。
中世には芳香剤の代わりに用いる習慣が上層階級から一般家庭にまで広がり、このハーブの香りがどかにでも漂っていたこともあるといわれています。
ヒソップのハーブティーは、かすかに甘い香りがし、クセなない味で後味がさわやかなのが特徴です。
ヒソップの効果と薬効
ヒソップの薬効としての歴史は古く、葉は外用薬としても用いられ、打ち身や外傷の治療薬にされました。
ヒソップの花で作るシロップも、咳止めの薬として珍重されました。
殺菌作用や抗ウイルス作用もあり、エッセンシャル・オイルは皮膚病などの治療にも用いられます。
気管支系と消化器系に働くと考えられてきましたが、リウマチの治療などにも用いられました。
カゼやインフルエンザによるのどの痛みや、鼻づまり、咳などの症状をやわらげてくれます。
特に痰がからむときには効果的です。
濃いめに入れて、うがい薬にできます。
消化不良でおなかが張っているときにも、もたれを解消してくれる効果があります。
妊娠中と高血圧の方は、服用を控えるようにしてください。
ヒソップのハーブティーの入れ方と飲み方
ヒソップのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1杯〜1杯半程度のヒソップをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま3分〜5分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
ヒソップのおすすめブレンドは下記のようなものがあります。
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ヒソップ (1/3) + レモンバーム (1/3) + リンデン (1/3) カゼのひき始めなど、寒気のあるの時におすすめ。
A ヒソップ (1/3) + ネトル (1/3) + ペパーミント
(1/3)花粉症などで鼻やのどがつらい時におすすめ。
B ヒソップ (1/3) + リンデン
(1/3) + メリッサ (1/3) 風邪やインフルエンザインフルエンザの予防に。
C ヒソップ
(1/3) + セージ (1/3) + タイム (1/3) 働き過ぎによる疲労の回復におすすめ。
D
ヒソップ (25%) + ハイビスカス (25%) + ペパーミント (25%) + レモングラス
(25%)口の中を爽やかにし、口臭の予防にも効果的です。
E ヒソップ (40%) + 甘草 (40%)
+ マレイン (20%)ノドの炎症による咳や微熱に効果があります。
F ヒソップ (50%) +
ユーカリ (50%)花粉症などで鼻やのどがつらい時におすすめ。
レモンやハチミツ、オリゴ糖などを入れると飲みやすくなります。
お好みのハーブを何種類かブレンドしたり、紅茶とブレンドしてオリジナルティーを楽しむこともできます。
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