セントジョーンズワートの概要
セントジョーンズワート ST.
JOHN'S WORT
オトギリソウ科 多年草
【学名】 Hypericum
Perforatum
【利用部分】 葉
【浸出時間】 2〜3分
【原産地】 アルバニア、ヨーロッパ
【栽培】 増やす際の枝分けは難しいので注意を。
【薬効】 消炎作用。去痰作用。抗ウイルス作用。生理痛・更年期障害の緩和。消毒作用。鎮静作用。
【他の利用法】 薬用。
【注意点】 併用すると効果が減少する。睡眠薬との併用には注意を。
セントジョーンズワートの特徴とハーブティー
セントジョーンズワートは日本にも多く生息する多年草(和名:西洋オトギリソウ)で、タンニン、黒紫色素のヒシペリン、フラボノイドなどを含みます。
ハーブティーにすると、やわらかな甘い香りに爽快感があり、クセのない、素直な味が特徴です。
聖ヨハネ(St. Johne)の日(6月24日)の頃までに花が咲き、伝統的にその日に収穫されたためにこの名前が付けられました。
はちみつなどの甘みを加えて、飲むのもおすすめです。
セント・ジョーンズ・ワートの医療的利用の最初の記録は古代ギリシアにまでさかのぼります。
またネイティブアメリカンも人工妊娠中絶薬、抗炎症剤、収斂剤、消毒剤として使用してきました。
セントジョーンズワートの効果と薬効
セントジョーンズワートに含まれる色素成分のヒシペリンには睡眠ホルモンのメラトンを増やす働きがあり、不眠症や鬱症状の改善、ストレス解消に効果的とされています。
不安やイライラから解放されれば、自然にプラス思考に導いてくれます。
この効果から、ヨーロッパでは、「ハッピー・ハーブ」の俗称で長い間、親しまれてきました。
アメリカでは気分を向上させるサプリメントとして、ドイツではうつ病の治療薬として古くから利用されています。
セントジョーンズワートはアイスティーにしても効果は変わらないので、寝苦しい夏の夜の就寝前におすすめです。
定期的に飲むことにより、生命力と免疫力を高めることが出来ますので、病気からの回復時にはとても良いティーです。
際立った抗ウイルス、抗菌効果があるとされ、痰を除去し風邪や胸部の感染症に効きます。
服用することで、強心薬、免疫抑制薬、気管支拡張薬などの効果が減少することがあるので注意が必要です。
セントジョーンズワートには併用してはいけない睡眠薬があるので、注意が必要です。
セントジョーンズワートのハーブティーの入れ方と飲み方
セントジョーンズワートは、そのままお茶にしてもよいのですが、淹れる前に茶葉に少し手を加えると、より強い香りを楽しむことができます。
おいしく淹れるための前準備としては茶葉を手で揉んで香りをたてたり、乳鉢でより茶葉の香りを引き出す方法があります。
セントジョーンズワートのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1杯〜2杯程度のセントジョーンズワートをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま5分〜8分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
レモンやハチミツ、オリゴ糖などを入れると飲みやすくなります。