マリーゴールドの概要
マリーゴールド MARIGOLD
キク科 一年草
【学名】 Calendula
Officinalis
【利用部分】 花、花弁
【浸出時間】 2〜3分
【原産地】 エジプト、南ヨーロッパ
【栽培】 日当たりのよい土地。
【薬効】 解熱効果。潰瘍の痛み・生理痛の緩和。帯状疱疹・ウィルス性皮膚炎にも効果的。肝臓に働きかけてアルコールの分解を助ける。
【他の利用法】 料理、外用薬、頭髪料。
【注意点】 夏場の暑い時期などは、ミント虫の発生が稀にあるので、直射日光の当たらない高温多湿を避けた冷暗所や冷蔵庫で密封保存して下さい。
マリーゴールドの特徴とハーブティー
マリーゴールドは中東やヨーロッパに多い花ですが、日本のキンセンカと同じ仲間です。
マリーゴールドはシェークスピアの作品に登場するなど、西洋では古くから親しまれてきました。
マリーゴールドはどんな土壌でも育つ花なので野山でも見かけることが多く、花が咲いている期間が長いことから、「何ヶ月も通して」といった意味になるラテン語の
「カレンデュラ」が属名になっていて、この名前で呼ばれることも多いようです。
マリーゴールドは若葉が食用になり、花は薬用のほか、料理にも使われてきました。
サフランの代用品として、米料理などの色づけに使ったり、生のままでサラダやピラフに添えたり、鮮やかなオレンジ色が料理のアクセントに使われます。
マリーゴールドのハーブティーは花を使います。
黄金色のマリーゴールドは見ているだけでも美しく、心を明るくしてくれるハーブティーです。
お湯を注いだとたん縮まっていた花が「ふわぁ」と広がり、とてもきれいで見た目も楽しめます。
草原の香りとさっぱりとした味が特徴で、他のハーブとブレンドすると飲みやすくなります。
薬用のポット・マリーゴールドは園芸用のフレンチ・マリーゴールドより花が大きく、ハーブティーにして飲むのも薬用のポット・マリーゴールドの方です。
マリーゴールドの効果と薬効
マリーゴールドは解熱・発汗作用が強く、風邪のひき始めで熱があるときに飲むと効果的です。
胆汁の促進する成分も含まれているので、肝臓の働きも助けてくれます。
帯状疱疹などの発疹性皮膚病の症状を緩和する効果もあります。
フラボノイドの働きが口臭予防に役立ちます。
マリーゴールドが古くから重用されてきたのは、傷に塗る外用薬としてです。
火傷や傷口にマリーゴールドのエッセンシャルオイルを塗ると、痛みを和らげ、傷の回復も早めることで知られています。
マリーゴールドのハーブティーも外用薬といて使うと肌の炎症を抑えるので、火傷や傷だけでなく、日焼けした時などのスキンケアに効果的です。
お風呂に入れて入浴剤代わりに使えば、新陳代謝を活発にしてくれるのでからだの内面から美しくしてくれます。
マリーゴールドのハーブティーの入れ方と飲み方
お茶や料理のブレンドハーブを作る時に、大きさを整えると混ざり具合がよいため、ハサミでカットします。
手順はボウルなどちょっと深めの器にハーブを入れ、キッチンバサミで適当な大きさになるまでザクザク切ります。
ハサミで切る時、切った葉や茎が飛ぶことがありますので、ハサミを持つ反対の手で上を覆うと防げます。
マリーゴールドのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1杯〜1杯半程度のマリーゴールドをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま2分〜3分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。