ミルクシスルの概要
ミルクシスル MILK
THISTLE
キク科 多年草
【学名】 Silybum
Marianum
【利用部分】 種、実
【浸出時間】 6〜8分
【原産地】 ヨーロッパ
【栽培】 湿り気がある土地。多少の日陰でも育つ。
【薬効】 消化促進。肝機能の向上。肝炎・肝硬変の症状の緩和。母乳の分泌促進。
【他の利用法】 料理、薬用、お茶。
ミルクシスルの特徴とハーブティー
ミルクシスルは地中海沿岸地方ではよく見かけるアザミの一種で、ミルクホワイト色の葉脈が特徴です。
ミルクシスルは肝臓のハーブとも呼ばれるほど、肝臓の機能の回復に効果のあるハーブです。
ヨーロッパでは2000年以上も前から肝臓の治療ハーブとして親しまれてきました。
別名、マリアアザミとよばれます。
ミルクシスルのハーブティーはほとんど味も香りもないので、他のハーブとのブレンドに適しています。
ペパーミントなどのスッキリ系のハーブとブレンドするとよりいっそう爽快になります。
ミルクシスルの効果と薬効
ミルクシスルの種や実に含まれるシリマリンという成分が肝機能を向上させる効果があります。
ミルクシスルが肝臓に負担をかける肝臓の解毒機能を促進し、アルコールなどを分解するので肝臓疾患の症状を抑える効果があります。
二日酔いの症状の緩和、事前の予防に効果があります。
うつの症状にも良いとされています。
鬱の原因のひとつとして、肝機能の低下が近年認められるようになってきました。
頭痛の緩和の効果もミルクシスルのハーブティーにはあるとされています。
血液をきれいにすることから、慢性頭痛、慢性疲労、消化不良、イライラ、集中力の欠如などの症状の緩和に効果があると考えられています。
乗り物酔いの予防にも効果があります。
ミルクシスルのハーブティーの入れ方と飲み方
ミルクシスルはそのままお茶にしてもよいのですが、前処理として淹れる前のハーブの種を金槌や石臼で潰したり砕いたりすることによりより成分を浸出させることができます。
ミルクシスルのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1/2杯〜1杯程度のミルクシスルをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま6分〜8分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
ミルクシスルのおすすめブレンドは下記のようなものがあります。
@
ミルクシスル (20%) + アーティーチョーク (20%) + ビート葉 (20%) + タンポポ (20%) + 甘草
(20%)お酒の飲みすぎの際の内臓のと体の疲労回復に効果があります。
A ミルクシスル (40%) +
サイコ (20%) + タンポポ (20%) + ウコン (20%)
肝臓保護や肝機能改善に効果的です。
レモンやハチミツ、オリゴ糖などを入れると飲みやすくなります。
お好みのハーブを何種類かブレンドしたり、紅茶とブレンドしてオリジナルティーを楽しむこともできます。