パッションフラワーの概要
パッションフラワー PASSION
FLOWER
トケイソウ科 多年草
【学名】 Passofloria
Incarnata
【利用部分】 葉、つる
【浸出時間】 3〜5分
【原産地】 アメリカ
【栽培】 適度に肥沃な土壌を好む。
【薬効】 鎮静作用、神経性の喘息発作・てんかん発作の緩和。
【他の利用法】 薬用、ジュース(果実)。
【注意点】 妊娠中や車を運転する際は服用を控える。
パッションフラワーの特徴とハーブティー
パッションフラワーはその花の形が丸く、花の周りには目盛りのような花びらがあり、極めつけは花の中央から伸びている雌しべの先が3つに分かれていて丁度時計の針、時針、分針、秒針のように見えるためトケイソウとも呼ばれます。
花の各部が、はりつけの刑にされたキリストの姿を象徴しているとも考えられ、パッション(受難)フラワーの名前がつきました。
パッションフラワーの効果と薬効
パッションフラワーは「天然の鎮静剤」と言われるほど強い鎮静作用があり、不眠症に効きます。
たいていの不眠症に効きますが、特に有効なのが、神経性の不眠症です。
心配事があり、眠いのにいつまでも寝付けないというようなときにおすすめです。
パッションフラワーの葉にはアルカロイド類とフラボノイド類が含まれています。
アルカロイド類は神経伝達物質の分解を阻止し、フラボノイド類は鎮静作用をもたらします。
また、別の成分であるマルトールにも鎮静・弛緩作用があります。
極度の緊張によって、頭痛や筋肉のこわばりがあるような重症のときにも効果があります。
多少苦しみがあるものの、くせのないまろやかな風味で懐かしい草木の味が口に広がり、ゆっくり味わうだけでも心を落ち着かせてくれます。
鎮静剤を常用すると、習慣になって薬がないと眠れなくなってしまうことや、うつ病を誘発することはありますが、パッションフラワーのハーブティーならそういう心配もなく、安らかな眠りに誘ってくれます。
不眠症でなくても、不安感や緊張を強く感じられるようなときに飲むと、リラックスした気分になれます。
動悸を抑え、血圧を下げる効果もあります。
体質によっては、眠気を催すことがあるので、車の運転などの予定がある時や妊娠中は控えるようにしてください。
また、血圧を下げる作用があるので低血圧の方は注意が必要です。
パッションフラワーのハーブティーの入れ方と飲み方
パッションフラワーのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1杯〜1杯半程度のパッションフラワーをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま3分〜5分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
パッションフラワーのハーブティーはシングルでもブレンドでも楽しむことができます。
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