レモンバームの概要
レモンバーム LEMON
BALM
シソ科 多年草
【学名】 Melissa
Officinalis
【利用部分】 葉
【浸出時間】 2〜3分
【原産地】 ヨーロッパ、地中海地方
【栽培】 生長が早く、育てやすい。
【薬効】 消化促進、鎮静・鎮痛作用、健胃・強壮作用、解熱・解毒作用。
【他の利用法】 料理、ハチミツ、ドリンク。
レモンバームの特徴とハーブティー
レモンバームはシソ科の多年草でミントの一種です。
見た目はシソに似ていますが、レモンの香りがし、料理にもよく用いられます。
地中海地方が原産ですが、貴重な植物としてアラブの商人がヨーロッパにもたらしました。
もともとは東洋の植物だったとも言われています。
レモンバームのハーブティーはレモンの香りがして味に酸味がないので、ほんのりとした甘みが楽しめます。
ほろ苦い味がしますが、 クセのない味なので、他のハーブとブレンドティーにも向きます。
ミント系やレモン系ならどのハーブと組み合わせてもOKです。
レモンバームを料理に使えば軽いレモン風味をつけることができるので、サラダやスープ、肉料理など、幅広く使うことができます。
カクテルなどに浮かべてもさわやかな風味が生きます。
レモンバームの属名のメリッサは「ミツバチ」という意味のギリシャ語に由来します。
このことからもわかるように、レモンバームは古くからミツバチと深いかかわりがありました。
花の蜜が良質のハチミツになるとともに、レモンバームにもハチミツやローヤルゼリーのような高い強壮効果があると考えられたのです。
レモンバームの効果と薬効
鎮静効果や神経の疲れをとる効果があり、内臓に働きかけて体を丈夫にします。
不安感を取り除いて、気持ちを明るくしてくれる元気の出るハーブティーと言われるのは、このような効果が高いからです。
発汗作用があるので、カゼのひき始めには、このハーブティーを温めて飲むのもおすすめです。
解熱効果と解毒効果で、症状を軽くしてくれます。
レモンバームのロズマリン酸というポリフェノール化合物がアレルギー症状を引き起こすヒスタミンの過剰分泌を抑える働きがあり、鼻づまりなど不快な症状を緩和します。
さらにこの成分は、生活習慣病の原因となる活性酸素を除去する能力にも優れています。
ロズマリン酸の他にも、シトラール、シトロネラール、リナロールなどの香り成分が含まれ、花粉症に伴うイライラを沈める働きもあり、精神的ストレスの解消にも役に立ちます。
呼吸と脈拍を緩慢にし、血圧を下げ、平滑筋の痙攣を静める力もあります。
その他、レモンバームには記憶力を高める効果も認められています。
レモンバームのハーブティーの入れ方と飲み方
レモンバームは、そのままお茶にしてもよいのですが、淹れる前に茶葉に少し手を加えるとより強い香りを楽しむことができます。
おいしく淹れるための前準備としては、茶葉を手で揉んで香りをたてたり乳鉢でより茶葉の香りを引き出す方法があります。
レモンバームのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1杯〜1杯半程度のレモンバームをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま2分〜3分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
レモンバームはペパーミントやレモンバーベナとブレンドするとより香りが引き立つようになります。
おすすめのブレンドは下記です。
@ レモンバーム(1/2) + リンデン・フラワー(1/2)
ほっと一息リラックスしたいときにおすすめ。
A レモンバーム(1/2) +
ローズマリー(1/2)元気に過ごしたいときにおすすめ。
B レモンバーム(2/3) + ペパーミント(1/3) + ローズマリー(少量) + レモンピール(少量)眠いけどもう少し頑張りたい、集中して物事に取り組みたい時などにおすすめ。