ローズマリーの概要
ローズマリー ROSEMARY
シソ科 常緑低木
【学名】 Rosmarinus
Officinalis
【利用部分】 葉
【浸出時間】 4〜5分
【原産地】 スペイン、地中海地方
【栽培】 堅い枝なら挿し木で簡単に増やせます。
【薬効】 脳や体の機能の活性化。血液循環の促進。血管壁強化。血行促進による筋肉の緩和。
【他の利用法】 料理、化粧水、頭髪料。
【注意点】 妊娠中は大量に摂取しないこと。高血圧の人は服用を控えること。
ローズマリーの特徴とハーブティー
松葉のような針状のローズマリーの葉は樹脂が多く、指でこすると樟脳のようなクセのあるにおいが鼻をつきます。
ローズマリーのハーブティーも強烈な香りがしますが、味にはクセがなくすっきりした後味が印象的です。
ローズマリーは多くのエピソードが残るハーブで、「マリアのバラ」の意味を持つ名称も聖母マリアの話にちなんでいます。
イエスを抱いて逃避行中のマリアが、いい香りのする白い花が咲く木にマントをかけて一休みしました。
すると、白い花が青いマントと同じ色に変わったそうです。
以来、その木をローズマリーと呼ぶようになったと言われます。
ただし、現在見られるローズマリーの花は、青だけではなく、薄紫、ピンクなど、多彩な色のものがあります。
イエスキリストの身長より長く伸びない、33歳で亡くなったイエスキリストと同じ33年経つとそれ以上生長しないという言い伝えもあります。
「若返りのハーブ」としてもよく知られており、当時77歳だったハンガリーの王妃がローズマリーの化粧水で若返り、ポーランド王から求婚されたという逸話が残っています。
古代ギリシャの学生が髪の毛にローズマリーの枝を挿していたのは、そうすれば物覚えがよくなると信じられていたからです。
現在では研究もすすみ、化学的にその効果が証明されています。
ローズマリーに含まれるアセチルコリンエステラーゼ阻害剤という化学物質は、脳で生成されるアセチルコリンという化学物質の破壊を防ぐのだそうです。
花言葉は「記憶」もしくは「思い出」です。
この花の独特の芳香が脳を活性化させることによる花言葉だと言われています。
ローズマリーの効果と薬効
ロズマリーのハーブティーは強い芳香が刺激になり、血液循環を促進する効果もあるので香りをかいでいると頭がすっきりしてきます。
モーニングティーにぴったりで、特に血圧が低くて朝がつらい人におすすめです。
体に活力がみなぎってきて、集中力や記憶力も向上します。
神経性の頭痛を和らげる効果や、脂肪分の消化を促進する効果もあるといわれています。
その他にも、ローズマリーは肝臓にも良いといわれています。
『お酒を飲みすぎたり、タバコを吸い過ぎた』翌日には、紅茶の葉にローズマリーの葉を混ぜ合わせたモノを飲むとよいでしょう。
ローズマリーのエッセンシャル・オイルも効果が高く、こめかみにする込むと、ひどい偏頭痛も緩和されます。
オリーブオイルと混ぜたものは、フケ防止用の整髪料として古くから使われてきました。
育毛に効果があるという説もあります。
料理用としてはイタリア料理で得によく使われ、少しくさみのある肉と組み合わされることも多いようです。
殺菌作用、酸化防止作用が高いので、食品の保存を助けます。
ローズマリーのハーブティーの入れ方と飲み方
ローズマリーのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1杯〜1杯半程度のローズマリーをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま4分〜5分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
お茶の後の浸出液は美容効果に優れた化粧水や入浴剤としても使用OKです。
ただし妊娠中の方や高血圧の方の使用は控えるようにしてください。
ローズマリーのおすすめブレンドは下記です。
@
ローズマリー (50%) + レモングラス (20%) + ペパーミント (20%) + マジョラム
(10%)集中力を高めたいときに飲むと頭がすっきりします。
A ローズマリー (30%) + ラベンダー
(30%) + メリッサ (40%)ストレスや憂鬱、不安を解消したいときにおすすめ。
B ローズマリー
(33%) + セージ (33%) + ペパーミント (33%) 老化を防ぐためにおすすめ。
C
ローズマリー (40%) + タイム (40%) + メドウスイート (20%)肩こりによるコリや痛みの緩和に効きます。
D ローズマリー (40%) + ヘザーフラワー (40%) + フィーバーフュー
(20%)
養毛や髪のツヤを出すのに効果的です。