ラベンダーの概要
ラベンダー LAVENDER
シソ科 多年草
【学名】 Lavandula
Officinalis
【利用部分】 花
【浸出時間】 2〜3分
【原産地】 フランス、地中海地方
【栽培】 日当たりのよい場所で栽培を。
【薬効】 鎮静作用。頭痛、生理痛、消化不良の緩和。防腐・抗菌・殺菌作用。疲労回復。心身の緊張による不眠症に有効。
【他の利用法】 エッセンシャル・オイル、ポプリ、食用。
【注意点】 妊娠中には大量摂取しないこと。
ラベンダーの特徴とハーブティー
ラベンダーは「香りの庭の女王」とも呼ばれ、素晴らしい香りが広く知られています。
ハーブティーにしたときにも、独特の香りが強く漂う、数多いハーブの中でも、人気の高い一つです。
ラベンダーの種類は非常に多く、原種だけでも20種類もあります。
大きくはイングリッシュ系、ラバンジン系、フレンチ系、ブテロストエカス系と4種類に大別できます。
これらの中で、高品質のエッセンシャル・オイルがとれるのは、フレンチ・ラベンダーとイングリッシュ・ラベンダーです。
ハーブティーにするのは、主にイングリッシュ・ラベンダーとラバンジン系になります。
ハーブティーにすると華やかな紫色がなくなるので、カップに花をいくつか浮かべるのもおすすめです。
香りの強さが気になるようなら、薄めに入れるか、ブレンドティーにしてください。
ラベンダーの名前は「洗う」という意味のラテン語「ラヴァレ」に由来します。
古代ローマでは、公共の浴場で入浴剤として使われていました。
洗たくにも用いられ、衣類に芳香をつけていたとも言われています。
ラベンダーは清潔、純潔、平和、長寿などの象徴とされてきました。
これらから、そのさわやかな香りが広く愛されていたことがうかがえます。
用途が広いのもラベンダーの特徴です。
花を乾燥してポプリやサシュに入れると香りが長く続きます。
石鹸やろうそくなどの材料としても定番で、最近は鎮静効果を利用したアイピローも登場しています。
目の疲れをいやすとともに、高いリラックス効果もあります。
ラベンダーの効果と薬効
ラベンダーの香りには強い鎮静効果があるので、イライラするときや不安感がある時に飲むと気持が静まり、リラックスできて、不眠症などにも効果的です。
頭痛や生理痛をやわらげ、トレス性の高血圧にも効きます。
口臭や腹痛を抑える効果もありますので、おなかにガスがたまっているときにも効果的です。
ラベンダーはせきが出るときや、風邪やインフルエンザ、喘息にも使用出来るメディカルハーブティーです。
ラベンダーのハーブティーの入れ方と飲み方
ラベンダーのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1/3〜1/2杯程度のラベンダーをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま2分〜3分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
お好みでレモンやハチミツ、オリゴ糖などを入れてもOKです。
おすすめのブレンドは、
@ラベンダー(1/3) + セージ(1/3) + ペパーミント(1/3)ほっとリラックスを求める際におすすめです。
Aラベンダー(1/4) + レモンバーム(1/4) + ジャーマンカモミール(1/4) + リンデン(1/4)落ち着いた眠りを促進させたい際におすすめです。
Bラベンダー(1/4) + レモンバーベナ(1/2) + ローズマリー(1/4)頭をスッキリさせ、記憶力や集中力をアップさせるのにおすすめです。
Cラベンダー(1/4) + オレンジフラワー(3/4)
リラックスや疲労回復の効果があります。