フィーバーフューの概要
フィーバーフュー FEVERFEW
キク科 多年草
【学名】 Tanacetum Parthenium
Chrysanthemum Parthenium
【利用部分】 葉
【浸出時間】 2〜3分
【原産地】 北アメリカ、ヨーロッパ
【栽培】 高温多湿の気候を嫌う傾向があります。
【薬効】 解熱・消炎作用。血管拡張作用。生理痛・吐き気の緩和。冷え性・疲労回復に効果的。
【他の利用法】 駆虫剤。入浴剤。
【注意点】 妊娠中・抗凝血薬服用中には接取を控える。
フィーバーフューの特徴とハーブティー
フィーバーフューは北アメリカやヨーロッパに広く自生し、日本ではナツシロギクの和名で知られます。
名前の由来についてはいくつかの説があり、「Febrifuge (解熱剤)」が訛ったものという説と「Fever (熱)」を「Few (少ない)」の状態にするものという説が有力です。
欧米ではパンにフィーバーフューの葉を一枚挟んで食べる人もいるようです。
フィーバーフューのハーブティーは、さわやかな香りに、かすかな苦みがあります。
人によっては強い苦味を感じることもあるので、ペパーミントやレモンバーベナなど香りの強いハーブやハチミツやオレンジピールなどの味付け系のハーブをブレンドすると飲みやすくなります。
フィーバーフューの効果と薬効
フィーバーフューのハーブティーは、その名前からも分かるように、解熱効果が強く、古代から薬として用いられてきました。
頭痛に効くことでも知られ、医学界でもその効果が認められています。
熱いフィーバーフューティーはアレルギー反応につながるヒスタミンの放出を制御する効果があり、喘息やアレルギー、花粉症、カゼやインフルエンザなどで熱がある時や、頭痛がするときにおすすめです。
頭が重くて気分が晴れない時のティータイムにもおすすめです。
よく耳なりや偏頭痛の症状が出る人も、症状の緩和に試してみる価値があります。
フィーバーフューに含まれるパルテノライドの育毛作用も期待することができます。
妊娠中の使用は控えるようにしてください。
また、血液凝固を引き起こす可能性があるので、抗凝血薬服用者も避けてください。
フィーバーフューのハーブティーの入れ方と飲み方
フィーバーフューのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1杯〜1杯半程度のフィーバーフューをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま2分〜3分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
フィーバーフューのおすすめブレンドには下記があります。
@
フィーバーフュ− (40%) + バレリアン (30%) + 菊花 (30%) 頭をスッキリさせ、痛みをとる効果があります。
A フィーバーフュ− (40%) + チェストツリー (30%) + ラズベリー (30%)
生理や更年期の女性特有のイライラに効果があります。
B フィーバーフュ− (40%) + スギナ
(30%) + ローズマリー (30%)
発毛や育毛効果を期待することができます。
レモンやハチミツ、オリゴ糖などを入れると飲みやすくなります。
お好みのハーブを何種類かブレンドしたり、紅茶とブレンドしてオリジナルティーを楽しむこともできます。