チェストツリーの特徴とハーブティー
チェストツリーは女性ホルモンのバランスを調整する効果があることが知られているハーブで、過剰な性欲を抑制するために男性に用いられた時代もありました。
ビテックスとも呼ばれて、ヨーロッパでは古くから人気が高く、現在では世界各国で広く栽培されています。
日本に移入されたのは明治中期で、和名はセイヨウニンジンボクです。
チェストツリーの花は芳香のある優美な複葉で、芳香を放つライラック色の花です。
チェストツリーの種子は、辛味のあるレモンの香りで調味料としても使われています。
乾燥させた種を使うチェストツリーのハーブティーは、少し苦みがあります。
飲みにくいようでしたら、ブレンドティーにするか、少量のはちみつなどで甘みを加えます。
チェストツリーの効果と薬効
チェストツリーのハーブティーはホルモンに働きかけるので、主として女性特有の病気いに効果があり、生理痛や生理不順、更年期障害の諸症状をやわらげます。
ホルモンバランスが崩れやすく、PMSの症状が出てしまう黄体期にプロゲステロン(女性ホルモンのひとつ)を多く含むチェストツリーを用いるとよいと言われています。
今日ドイツにおける研究において、催乳ホルモン製造を増やすことが確認されており、授乳期には母乳の出をよくします。
カゼなどによる咳を抑え、細菌性の下痢にも効きます。
チェストツリーのハーブティーの入れ方と飲み方
チェストツリーは、そのままお茶にしてもよいのですが、淹れる前に実を石臼やすり鉢でつぶすと、より成分がハーブティーに進出しやすくなります。
チェストツリーのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1杯〜1杯半程度のスペアミントをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま5分〜8分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
レモンやハチミツ、オリゴ糖などを入れると飲みやすくなります。
お好みのハーブを何種類かブレンドしたり、紅茶とブレンドしてオリジナルティーを楽しむこともできます。
酸味を足したい場合にはレモングラス、甘味にはリコリスやステビアとブレンドするとよいでしょう。
チェストツリーのおすすめブレンドは下記のようなものがあります。
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チェストツリー (40%) + ラズベリー葉 (40%) + マリーゴールド (20%)
ホルモンバランスの乱れやPMSなど女性特有の悩みをお持ちの方におすすめ。
A チェストツリー
(40%) + サフラワー (40%) + 弟切草 (20%)
更年期障害などによるイライラを鎮める効果があります。
B チェストツリー (40%) + アニス
(40%) + キャラウエイ (20%)
女性ホルモンを整える効果があります。