ジュニパーベリーの概要
ジュニパーベリー JUNIPER
BERRIES
ヒノキ科 常緑高木
【学名】 Juniperus
Communis
【利用部分】 球果
【浸出時間】 5〜8分
【原産地】 イタリア、ヨーロッパ
【栽培】 挿し木で苗を育て、庭に植えつける。
【薬効】 脂肪沈着を防止。消毒作用。消化作用。ニキビにも効果的。利尿作用。解毒作用。
【他の利用法】 料理の香りづけ、エッセンシャル・オイルも薬効が高い。
【注意点】 妊娠中や腎障害のある人は服用しないこと。
ジュニパーベリーの特徴とハーブティー
ジュニパーベリーは常緑灌木で秋に実をつけます。
ジュニパーベリーはヨーロッパや北アメリカなどに広く分布し、その球果が薬用酒に用いられるようになったのは、1500年代のことと言われています。
もともとは利尿作用が目的でしたが、マツヤニに似た独特の香りが人気を呼びスピリッツとして世界的に広まりました。
これがジンの起源です。
肉をスモークするときに、ジュニパーの葉や枝を使うこともあります。
また、かつてフランスの病院では、空気の浄化の目的でジュニパーの葉や枝を燃やしていそうです。
ジュニパーを水蒸気蒸留法で抽出したエッセンシャルオイルは軽くウッディーで、さっぱりした爽やかな香りが楽しめます。
アメリカの先住民が冬の健康のために用いた実で、肉料理やリキュールの香り付けにも使われています。
ジュニパーベリーにはいろいろな種類がありますが、ハーブティーに使われるものは「コモン・ジュニパー」といわれるものです。
ジュニパーベリーは最初緑色をしていますが、その後3年かけてゆっくりと黒色に熟します。
ジュニパーベリーのハーブティーは、引きしまった風味の中にほのかな甘さが漂い、すっきりとした後味が特徴です。
ジュニパーベリーの効果と薬効
ジュニパーベリーには強い利尿作用と解毒作用があり、体内の余分な水分や毒素を排出してくれるので、痛風やリウマチに効くことが古くから知られています。
尿道炎や膀胱炎にも効果的です。
ジュニパーベリーは汗や尿の分泌を促進し、体外に老廃物を排出する働きがあるのでむくみや水太りの解消など、肥満の防止にも役立ちます。
お酒を飲んだ翌日にもおすすめです。
また、ジュニパーベリーには抗真菌作用もあるので水虫などにも効果が期待できます。
ジュニパーベリーティーをリンスとして使用することによって頭皮のかゆみを抑えることができます。
ジュニパーベリーの長期間の使用は、腎臓の炎症を引き起こす可能性がありますので短期の使用におさえるようにしてください。
また、妊娠中や腎臓に障害がある人は服用しないでください。
ジュニパーベリーのハーブティーの入れ方と飲み方
ジュニパーベリーをハーブティーにするには、そのままお茶にしてもよいのですが、そのままでは成分が出にくいのでスプーンや乳鉢で球果を軽くつぶすなど、淹れる前に少し手を加えるのがおすすめです。
ジュニパーベリーのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1杯〜1杯半程度のジュニパーベリーをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま5〜8分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
ジュニパーベリーのおすすめのブレンドは下記のようなものがあります。
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ジュニパー (1/3) + ジャーマンカモミール (1/3) + ローズマリー (1/3)
仕事に集中したいときなどにおすすめ。