ローズヒップの特徴とハーブティー
ローズヒップはローズの花が咲いた後につく実のことを指します。
ローズヒップのハーブティーにはスイートブライヤー、ハマナスなども用いられますが、最も一般的なのは、ドッグローズと呼ばれる品種です。
ドッグローズは古くから薬効の高いことが知られていました。
ローマ時代には狂犬病にも効くとされたことから、ラテン語で「犬のバラ」を意味する名前が付けられ、英語でもドッグローズと呼ばれるようになりました。
ローズヒップのハーブティーはフルーティーで甘い香りがします。
口に含んでも特別に酸っぱいわけではなく、ちょうど飲みやすいくらいの酸味です。
ローズヒップをハーブティーにすると、「あまり味がしない」と感じる方がいるようですが、柔らかくなったローズヒップをスプーンの背などでつぶすとかなり味も色も出るのでぜひお試しください。
ローズヒップはゆっくりと5分以上かけて濃く入れるのがおすすめです。
ローズヒップの効果と薬効
ローズヒップには多くのビタミンやミネラルが含まれていますが、何と言っても注目すべきはビタミンCの多いことです。
ビタミンの量はレモンの20倍と言われ、自然界にある植物の中では世界一多い含有量を誇っていて、「ビタミンの宝庫」や「ビタミンCの爆弾」という過激な呼ばれ方もあります。
豊富なビタミンCに加えて、有機酸が含まれているので、ローズヒップのハーブティーはさまざまな効き目があります。
カルシウムは、牛乳の約9倍、鉄分はほうれん草の約2倍と、女性が不足しがちな栄養素もたっぷりと含まれています。
まず、美肌効果、乾燥肌や敏感肌の改善に役に立ちます。
アルコールやタバコに対する免疫力も高めるので、愛煙家で肌荒れが気になる人はぜひ試してみてください。
ローズヒップに豊富に含まれるビタミンCが、カゼの予防や症状に効果的なのはよく知られています。
ビタミンA、B群、Eも豊富なので、滋養強壮効果が高く、妊産婦の栄養補給にも活用されます。
ローズヒップには利尿作用や便通を良くする働きもあり、代謝を促進するので、ダイエットティーとしての効果も期待できます。
目を使いすぎたとき、お腹が重いとき、女性の辛い時期などに飲むと症状が静まります。
毛穴の開きや黒ずみを解消、日焼け防止、しみ・そばかすの予防にきます。
また、貧血・めまい・免疫力低下の防止の効果が期待できます。
ローズヒップのハーブティーの入れ方と飲み方
ローズヒップの実は堅いのでお湯を注ぐ前にスプーンの腹でつぶすか、「乳鉢」でつぶすと香りや成分がよく出るようになります。
ローズヒップのハーブティーの入れ方は、まず、大サジ1杯〜1杯半程度のローズヒップをマグカップのフィルターの中に入れます。
その後、沸かした熱湯を注ぎ、蓋をしたら、そのまま少し長めの5分〜10分ほど浸出し、好みの濃さになるまで待ちます。
酸味が苦手という方は、蜂蜜を入れて、甘みをつけるのもおすすめです。
使い終わった実はジャムに利用できます。
ゼラチンとシロップを混ぜるだけで簡単にゼリーも作れます。
ローズヒップのおすすめブレンドには下記のようなものがあります。
@
ローズヒップ (50%) + ハイビスカス (50%)夏バテの季節やつるるん肌におすすめ。
A
ローズヒップ (25%) + ハイビスカス (25%) + ローズ
(50%)リフレッシュしたいときにおすすめ。
B ローズヒップ (40%) + ラベンダー
(20%) + レモングラス (40%)
リフレッシュしたいときにおすすめ。