剪定の種類
剪定の種類には下記のようなものがあります。
正しい剪定の方法を覚えて、樹勢を殺さずに庭木を整えましょう。
[基本の剪定]
太い枝の切り方:
まず、枝の下側に切り込みを入れます。
次に枝の上側から切っていくと、枝の重さで折れます。
枝を切る位置:
枝元の出っ張りを残して根元から切ります。
残し過ぎると、その部分が枯れたり、そこから芽を出したりすることがあります。
芽の上の切り方:
芽の上の切り方は、芽の上の線で切ります。
切り口は斜めでも水平でもかまいません。
芽の上を長く残し過ぎると枯れ込みやすく、また芽から下へ切り込んでも枯れ込みやすいので注意しましょう。
内芽と外芽:
樹冠の内側に向くのが内芽、外に向くのが外芽です。
必ず外芽のすぐ上で切るようにしましょう。
内芽の上で切ると、そのあとに伸びる枝は不要枝になってしまいます。
[切り戻し剪定]
切り戻し剪定とは、目的の大きさに合わせるために枝の長さを縮める剪定です。
切りたい位置にハサミを入れて枝を短くします。
切り戻し後は、切り口付近から数本の枝が出るため、枝葉の数が増えます。
[間引き剪定]
間引き剪定とは、日当たりをよくするために枝の数を減らす剪定です。
枝が込み合っている場所を中心に行います。
枝の数が減ると、日当たりおよび風通しがよくなり、病害虫の予防にもつながります。
[切り替え剪定]
切り替え剪定とは、枝の伸びる方向を変える剪定です。
枝分かれしている箇所で、伸ばしたい方向の枝のすぐ上で切ります。
こうすることで、残した枝に勢いが出てよく伸びます。
[株の更新]
株立ちの樹木を、地面のすぐ上の株元ですべての枝を切ります。
切った後は勢いのある新しい枝が伸びてきます。