植える時期:
アカマツの植え付けや植え替えは3〜4月が適期です。
植え方:庭木は樹高6〜7mぐらいに仕立てます。
移植する場合は、1〜2年前に根回しし、植える際には土を盛って高植えにします。
植える場所:
アカマツは根は深く張り、乾燥には強いのですが、湿害には弱いので、たまり水や湧水を避けるようにします。
剪定やお手入れ:
アカマツのお手入れとして欠かせないのが、みどり摘みという作業です。
アカマツは樹勢の弱い木ですが、4〜5月ごろに新梢がでます。
新梢は3〜6本出ますが、真ん中に強く伸びている1本だけは、1/2ぐらいのところで摘み、その周囲の脇芽は摘まないようにします。
アカマツは日陰に弱いので、葉が込み合うとその部分がすぐ枯れて樹形を悪くしますので必ず実施するようにします。
また、もみ上げも欠かせない作業の一つです。
枯れてしまった枝、強すぎる枝、下に垂れた弱い枝などを剪定し、乱れた枝は添え竹などで枝葉を一群にまとめます。
枯れ葉や古葉(昨年の葉)も取り除きます。
アカマツの剪定のコツは下記の3つです。
@若木や成木のアカマツで、まだ樹姿の定まらないものは大枝を間引き剪定し、主枝となる枝を数本残すようにする。
A大枝は株では広く、上部に行くに従って狭く、枝が左右交互に出るように残す。
B長く伸びすぎた小枝は切り詰める。
注意する病害虫:
アカマツは新芽時にカイガラムシの幼虫がついたり、風通しの悪い場所ではアカダニがつきます。
また、マツカレハやマツノザイセンチュウなどの大敵もいます。
アカマツについたアブラムシ類やマツカレハは、デナポンやスミチオン乳剤で駆除します。
マツノザイセンチュウじゃ5〜6月ごろ衰弱した松の木に、マツノマダラカミキリに伴われて飛んできて、カミキリがかじった傷口から木の内部に侵入して増えます。
そして2〜3か月後に被害樹が枯れてしまうことがあります。
薬剤による駆除方法としては、マツの根元にダイシストン粒剤やオルトラン粒剤をまいて木に吸収させるか、スミチオン粒剤やデナポン乳剤を撒きます。