ザクロはペルシア(現イラン)が原産地といわれ、文明の発祥以来栽培されてきた暖地植物で、樹高は10mにもなります。
樹齢とともに斜幹に、幹肌はこぶ状に、木全体はねじれて得意な形になります。
ザクロの花は5月に一重の紅花または白花が咲きます。
果実は秋に熟すと裂け、なかから淡紅色で、汁の多いたくさんの種をのぞかせます。
ザクロの品種には、庭木や実もの、盆栽にする花ざくろ系のもの、果実の種の部分を生食にしたり、ジュースや果実酒にする実ざくろ系のもの、さらに花と実との兼用種などがあります。
日本でよく栽培されるザクロは庭木と果樹の兼用種で、次のようなものがあります。
甘味ザクロは紅花の単弁で、果皮が鮮紅色、果肉が紅色で甘みが多く、果形は中型です。
水晶ザクロは白花の大花単弁で、果肉が白色透明で酸味が少なくて味がよく、果形は大型なのが特徴です。
赤実ざくろは赤花の単弁で、果皮が紅色、果肉が真紅色で風味がよく、果形は中型です。