アンズは4月中旬になると、淡紅色のふっくらした花がいっせいに咲き、その美しさは果樹の中でも抜群です。
アンズの花は春になると、緑の葉よりも早く美しい淡紅色に花を咲かせます。
花には一重と八重がありますが、黄橙色の実とともに美しく映えます。
日本では長野県を中心に植えれれていますが、開花木はアンズの花を見る行楽客でにぎわいます。
長野県の長野市、更埴市、安茂利村など、空気の乾燥した寒冷地を中心に栽培されています。
アンズの原産国は中国ですが、日本への移入は早く、平安時代には薬用植物として栽培され、鎌倉時代に果樹として栽培が始まりました。
アンズの葉は互生し有柄です。
卵円形または広楕円形で、長さ7〜8cm、鋸歯があります。
アンズの果実は球形で、直径3〜4cmで梅に似ています。
アンズの実は熟期が来ると、いっせいに黄色く成熟し、そのまま収穫しないでおくと果肉が腐ってしまうので、実が熟したら一度に収穫します。
アンズは管理さえ良ければ、毎年たくさんの実をつけ、完熟したものは甘酸っぱくて美味です。
しかし、未熟な実は酸味が強くて生食には向かないので、干しアンズやジャムなどの加工用にします。