植える時期:
カイヅカイブキの植え付けや植え替えは3月〜4月、9月〜10月が適期です。
寒い地方では春植えが適しています。
植え方:
植え付ける前は堆肥をたっぷり土に混ぜ込んでおき、あまり深植えにならないように気をつけます。
根の周りの土が崩れてしまったり、根の張りが悪い苗は枝先を切り詰めて植え付けます。
これは枝数を減らすことにより、枝葉から余分な水分の蒸発を防いで根をつきやすくするためです。
植え付け後は倒れないように支柱を立てます。
植える場所:
カイヅカイブキはバラ科のナシの近くに植えると、赤星病を媒介してしまうため産地などでは条例により規制や除去命令があります。
ナシ以外でもバラ科の植物(カイドウやボケなど)に被害を与える場合があるので、植栽場所には注意が必要です。
カイヅカイブキは日当たりの良い場所を好む陽樹です。
日当たりの悪い場所や日陰は、枝が枯れやすく生育も良くないので適しません。
また、耐寒性は強いので、強い寒さで葉先が変色することはありますが枯れることはあまりありません。
大気汚染や潮風に対する抵抗力は強いですが、強い風が吹く場所では葉が傷むので気をつけましょう。
剪定やお手入れ:
カイヅカイブキの樹形を整えるために、はさみなどで全体を刈り込むと、時間の経過とともに葉先が茶色く枯れ込んで非常に見栄えが悪くなってしまいます。
原則としてはさみを使わずに、樹形の輪郭に沿って芽先を手で摘み取るようにします。
また、木の内側に向かって伸びる芽も摘み取るようにしてください。
この作業は特に時期に関係なく、春から秋の生育期こまめに行うようにします。
こまめな芽摘みが美しい樹形を保つコツです。
樹形から飛び出た枝は、さすがに手では摘み取れませんので、はさみを使って切り戻します。