植える時期:
ビワの植え付けや植え替えは、3〜4月が適期になります。
植える場所:
ビワは暖地向きの果樹なので、寒冷地では幼果が凍害を受け育てにくいのですが、寒さに強い品種もあり、新潟、岩手両県までは栽培できます。
樹勢が強く、よく茂るので、広い場所に植えるようにします。
非常によく自家受粉します。
剪定やお手入れ:
ビワの剪定は5〜6年以上の古い結果枝や側枝は、切って新しい枝を出させるようにします。
勢いよく伸びた側枝はもとから切り、込んでいる側枝や密生枝は間引きします。
徒長枝、垂れ枝も切るようにします。
花房摘み:全体の枝数の60%以上に花房がついたら行います。
寒害の心配のない地域では、充実した枝先についた早咲きの大きな花房を中心に、50〜60%残します。
寒害の恐れのある地域では、遅咲きの側枝やふところ近くの弱い枝などを含め、全体に散らして70%ぐらいの花房を残します。
摘果:ビワの摘果は寒害の心配がなくなったら行います。
田中(大果)は1本の小枝に2ヶ、弱い小枝なら1ヶ、全体に果房の少ない年は3ヶぐらい残します。
茂木(中果)は葉数15枚以上で6〜7ヶ、7枚ぐらいなら3ヶ程の越します。
袋かけ:ビワの袋かけは、適果が終わり次第にいこないます。
田中は1果に1袋、茂木は1果房に1袋とします。
芽かき:
摘果のときと収穫後の6月中旬〜下旬に、新芽や枝数を少なくして花芽分化や果実の肥大を促します。
注意する病害虫:
癌腫病は枝や幹あるいは根にこぶができ、そのあと樹皮がはがれます。
病斑部を削り取り、ペーストマイシンの1000〜1500倍液を塗ります。
4月ごろにはゾウ虫が発生します。
袋かけのほかMEP、スミチオン、ダイアジノンの1000倍液を撒きます。