モモの概略
モモ 桃
バラ科サクラ属 落葉広葉樹 小高木
【別名】 ハナモモ
【購入時の目安サイズ】 2.0m
【購入時の目安価格】 苗木@800円、成木@7,000円
【将来的なサイズ】 幅:4〜10m、 高さ:3〜5m
【花期】 3〜4月
【開花日数】 7日
【果実期】 7〜8月
【原産地】 日本
【適地】 九州〜北海道南部
【土壌条件】 特に選ばない
モモの特徴
モモは邪気を払うとされ、子供の健やかな成長を願って飾ったことが「桃の節句」の由来となっています。
食用ではなく花を観賞するハナモモの実は、小さく苦味があるために食べられませんが花の美しさは見事です。
花桃は春を彩る華やかな花で、葉が出る前に樹冠全体にこぼれるような桃、紅、白の各色と、その交じりあった色彩を持って咲き誇る花木です。
しかし、花が終わったとき、樹形も葉も幹肌も、あまり美しくないのが残念です。
モモの主な楽しみ方は下記の3種類があります。
@庭の隅に植える
モモの木は花以外の観賞価値は少ないので、植えるなら中心地を避けて隅の場所か外周にするようにします。
A狭い庭の単植や列植
この場合は、すんなりとスタイルのよい寒白や箒モモなどの品種を選びます。
B鉢植え
矢口のように生長の早い品種は適しませんが、それ以外の品種なら鉢植えにできます。
作業・お手入れアドバイス
植える時期:厳寒期を除けば一年中植えることができます。
植え方:
モモは枝の生長が盛んなため、スペースが狭い場合は、枝垂れタイプや箒タイプを植えるようにします。
植えたばかりのモモや、育成途中の木には、春は緩効性の化学肥料、冬は鶏ふんなどを与えます。
短期間で生長するので、成木になるまで肥料は十分に与えます。
地下水位の高い地盤では土を高く持って植え、水に弱い根を保護するようにします。
植える場所:
モモの木は樹勢があり寒さにも非常に強いので北海道や東北でもよく育ちますが、日陰には非常に弱く、無剪定の場合は懐の小枝がよく枯れます。
また、高木の下や日陰地では、ほとんど花が咲きません。
剪定やお手入れ:
モモは樹勢が強く、徒長枝がよく発生するので、不要な枝や"やご"などは早めに剪定します。
モモは生長が早いので、剪定は年に3回、花後、夏期、冬期ともに行うようにします。
モモの系統と主な品種
モモの園芸品種はたくさんありますが、主なものは立ち性のもの、枝垂れ性のもの、矮性のものの3種があります。
立性のもの:
寒緋、源平、矢口、寒白、残雪、菊桃、紅葉などがあります。
枝垂れ性のもの:
源平枝垂れ、残雪枝垂れ、羽衣枝垂れ、相模枝垂れなどがあります。
矮性のもの:唐桃(アメントウ)があります。