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自然と暮らすは生活を豊かにする庭木や観葉植物、ハーブなどを紹介しています。



ウメの概略

ウメ 

バラ科サクラ属 落葉広葉樹 高木


【別名】 ムメ

【購入時の目安サイズ】 2.0m

【購入時の目安価格】 苗木@8,000円、成木@20,000円

【将来的なサイズ】 幅:5〜8m、 高さ:5〜8m

【花期】 2〜4月 

【開花日数】 7日

【原産地】 中国

【適地】 九州〜北海道 

【土壌条件】 特に選ばない


ウメの特徴

     

ウメはまだ寒さが緩まない2〜3月ごろ、白や紅色の花をつけます。

春がそこまで訪れていることを気づかせてくれる梅の花は、サクラと並び、古くから日本人に愛されてきました。

室町〜江戸時代にかけてウメの品種の改良も盛んに行われ、庭木や鉢植えなど幅広く楽しむことができるようになりました。


冬の寒さがまだ厳しい時期に、一輪また一輪と咲く梅の花は派手な美しさこそ感じられませんが、そこはかとなく耐える力強さといったものを感じさせる早春の花です。

花色は白、淡紅、濃紅、紅、斑入り、すじ入り、移り白(蕾のうちは薄紅で、開花につれて白く変化する花)など多彩で、花弁も一重と八重とがあります。


ウメの園芸種は、野梅系、紅梅系、豊後系、杏系の4系統に分かれ、花を観賞するための花梅と実をとる実梅に大別されています。

ウメは早春から芳香を放ち紅白の美しい花を咲かせますが、夏になると濃い緑の葉陰に新鮮な実をつけます。
そして、ウメ酒に漬物にと多用されています。

秋は黄色の葉が美しく光り、冬は幹や小枝の古木のような肌が味わいを見せます。


ウメは生長のやや遅い木ですが、木質は堅くしまって癒合が早く大枝を切っても腐りこむ心配がないので、自由に整枝・剪定することができます。

また、年代が経って木質が腐って皮一枚になったような古木でも、樹勢そのものが盛んで萌芽力も強いので、次々に元気な枝を伸ばします。


ウメは美しい花と用途の広い実をもつ、たいへん魅力的な家庭果樹です。

豊後や花香美など花の美しい品種、実がよくなる枝垂れ性の夫婦枝垂れや玉垣枝垂れなどの品種を植えれば、花も実も楽しむことができます。

花後に寒さに会うと、ウメの幼果が凍って落下することもありますが、普通の庭ならほとんど心配する必要はありません。


ウメの楽しみ方としては、下記の3種類があります。

@庭木として楽しむ
A盆栽にして楽しむ
B鉢作りにして、ウメの各品種の栽培を楽しむ

ウメの栽培は比較的簡単なので、初心者でも簡単にできます。
寿命も非常に長く、70〜100年が普通で、中には200年を超す寿命のものもあります。

ウメの系統と主な品種

ウメの園芸品種はたいへん多く、大別すると実をとるための実梅品種と花の観賞を主とする花梅品種があります。

その数はおよそ400種にも達し、これを色の系統から白梅と紅梅に大別することもありますが、園芸的には次の4つの系統に分類します。


野生梅:
いわゆる普通の梅で、小枝がトゲ状になりやすく、木肌につやがあるものを指します。

この中でもさらに分類ができ、紅筆性(蕾の先端がとがり、紅色になる)、難波性(葉に丸みがあり、葉の跡の節の部分が高くなる)、青軸性(新枝は緑色で花も緑白色)、野梅性(上記3種以外の野梅系でも花色は白、紅、絞りなど)の4種類があります。

園芸品種には実ウメの白加賀、緑蕚、映山白、冬至など、紅花の道知辺、八重咲きの見驚、咲き分けの春日野などです。


豊後性:
ウメとアンズの中間品種群で、枝が太く、葉の大きいのが特徴です。
丸葉のものが多く、葉に毛があります。
秋になるとこずえや葉柄が紫紅色になります。

園芸品種には、一重の大輪で淡紅色の入日海、八重の大輪で明るい紅色の黒田、一重大輪のソウメイノ月、八重咲きで紅花の未開紅などです。


杏性:
豊後に似ているが、枝は細く、葉も小さく、葉面に毛がない種類です。

園芸品種には記念梅、獅子頭などがあります。


紅梅性:
茎の中心のやわらかい組織である髄が、紅色の系統のものを指します。

花も当然紅色だが、まれに白や覆輪があります。

園芸品種には八重咲きの鹿児島、一重の佐橋紅、一重と八重咲きのある唐梅、一重で底紅の守ノ関などがあります。


ウメの系統分類は以上の4系統ですが、そのほかに外形などからの分類として、枝に斑が入る錦性、枝に筋の入る筋入り性、葉が変化する葉変わり性、枝が垂れる枝垂れ性、結実のよい実成り性があります。


作業・お手入れアドバイス


植える時期:
ウメの植え付けや植え替えは10〜12月が適期ですが、寒い地方では3月以降でもかまいません。

基本的には早ければ早いほど良い結果が得られます。


植え方:
ウメは丈夫な植物なので、余り気にすることはありませんが、強いて言うのなら有機質の肥料が豊富にあり、適当に水はけと水持ちが良いことが望ましいです。


植える場所:
ウメはさほど土質を選ばず、日当たりさえ良ければ、非常によく花が咲きます。


剪定やお手入れ:
ウメの剪定は年に2回程度行うようにします。
葉が落ちた後の初冬に、一定の大きさを保つため、枝先を切り詰めるようにします。

8月中旬くらいまでの夏期に長く伸びた枝を切り、樹形を整えます。
そうすることで、翌年の花つきもよくなります。

花木一覧

「あ行」
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「か行」
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「さ行」
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「た行」
ダイオウショウ / タイサンボク / タマイブキ / チャボヒバ / チューリップ / チェリーセージ / ツツジ / ツバキ / ツルニチニチソウ / ツワブキ / テイカカズラ / ドウダンツツジ / トサミズキ / トレニア
「な行」
ナシ (梨) / ナツツバキ (シャラノキ) / ナツメ / ナルコユリ / ニオイヒバ / ニシキギ / ニワウメ / ノウゼンカツラ / ノシラン
「は行」
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「ま行」
マグノリア (モクレン) / マキ / マタタビ / マツバギク / マテバシイ / マユミ / マリーゴールド / マルバノキ / マルメロ / マンサク / マンネングサ類 / マンリョウ / ミモザ / ムクゲ / ムスカリ / ムベ / ムラサキシキブ / モチノキ / モッコク / モモ (桃)
「や行」
ヤツデ / ヤマブキ / ヤマボウシ / ヤマモモ / ユキヤナギ / ユスラウメ / ヨーロッパゴールド
「ら行」
ライラック / ラズベリー / リシマキア ヌンムラリア オーレア / リンゴ (林檎) / ルドベキア / レンギョウ / ロウバイ / ローズマリー