植える時期:
クロマツの植え付けや植え替えは3〜4月が適期です。
樹勢が強く、根回しをすれば、半年ぐらいで細い根が出てよく根付くので大木の移植もできます。
植える場所:
クロマツは砂交じりの土を好み、乾燥によく耐えます。
クロマツは塩害に強いので海岸線に自然林が多く見られますが、湿地や水はけの悪いところを嫌います。
日当たりを良くし、たまり水などの湿害を避ければ、木は丈夫で寿命が長く、美しい老木になります。
剪定やお手入れ:
クロマツは生長が早く、新梢もよく出るので、枝や葉が込み合ってしまいまうので、毎年4〜5月にみどり摘みを必ず行います。
若木の主幹の先端や枝先に数本出る強い「みどり」は、木の高さや長さを決めてから摘みます。
10〜12月、2〜3月に枯れ枝や古い葉を取り除く、もみ上げと呼ばれる作業も欠かさず行います。
強い立ち枝、垂れている弱い枝、密生している部分は枝抜きして、全体的に薄くします。
アカマツの整枝・剪定のコツは下記の2点です。
@新梢の切り方
枝の必要な箇所は、もみ上げのときに葉を数本残せば芽吹いてきます。
新梢は勢いがよく、主幹の先端や強い上向きの枝は長く延びたら剪定して形を整えるようにします。
A夏の剪定
仕立て中の木は夏に2回ほど剪定して、枝が長くなったり、枝の強弱が付きすぎないようにします。
注意する病害虫:
アブラムシやマツカレハなどは、デナポンやスミチオン乳剤で駆除します。
特にマツノザイセンチュウを伝染させるマツノマダラカミキリ虫は6〜7月にスミチオン乳剤やスミバークで防除します。