サザンカの概略
サザンカ 山茶花
ツバキ科ツバキ属 常緑広葉樹 小高木
【別名】 チャバイ(茶梅)、シシガシラ
【購入時の目安サイズ】 1.0m
【購入時の目安価格】 苗木@1,000円、成木@8,000円
【将来的なサイズ】 幅:2〜5m、 高さ:5〜10m
【花期】 10〜12月
【開花日数】 14日
【原産地】 日本
【適地】 沖縄〜東北南部
【土壌条件】 特に選ばない
サザンカの特徴
サザンカは冬を色づける花木として、古くから愛されてきました。
サザンカの花は白、紅、桃、絞り、斑入りなど色とりどりです。
どうしても色が乏しくなる冬の庭を、彩る花木として古くから庭木や生け垣として取り入れられてきました。
サザンカの自生種は白色ですが、品種が300に上るほど作り出され、さまざまな色や葉形の花を咲かせています。
同じツバキ属の椿と見分ける一つの方法として、花びらの散り方があります。
ツバキは花ごとぽとりと落ち、サザンカは花びらが一枚一枚散っていきます。
作業・お手入れアドバイス
植える時期:
サザンカの植え付けや植え替えは3月〜5月、9月〜10月が適期です。
鉢植えの場合は2〜3年に一度、根づまりしてきたら一回り大きな鉢に植えるか、根を少し切り落としてから同じ大きさの鉢に植え替えます。
植える場所:
サザンカは風当たりの強い寒い場所だと、花が咲きにくくなります。
日当たりがよく、防寒策が取れる場所に植えるようにします。
剪定やお手入れ:
サザンカの選定時期は、花が終わった後に行いますが、寒い時期は避けて4〜5月にするのがおすすめです。
サザンカはある程度成長するまでは、蕾を摘んで生長を促すようにしましょう。
注意する病害虫:
サザンカにつくチャドクガの幼虫に刺されるとかぶれて激しいかゆみを伴います。
早めに発見して触らないように注意し、葉ごと駆除するようにしましょう。
モチ病、花腐菌核病、炭素病などが発生し、症状が広い場合は薬剤を散布しましょう。
サザンカの系統と主な品種
サザンカの原種となった野生種は白または淡紅色で一重咲きの細弁ですが、ここから多くの花色や花型が作られ、現在知られているだけでも、
約300種に上る品種があります。
これらを系統別に分類すると、サザンカ系、カンツバキ系、ハルサザンカ系、ユチャ(油茶)系、洋種サザンカ系の5系統になります。