植える時期:
イチジクの植え付けや植え替えは、11〜12月、3〜4月が適期です。
植える場所:
イチジクは亜熱帯性なので暖地を好み、福島県以北ではほとんど栽培できません。
忠誠か弱アルカリ性の土質で、やや湿り気のある肥えた深い耕土に向き、酸性土を嫌います。
剪定やお手入れ:
イチジクの夏果専用種は、前年枝の先端に幼果が芽をつけて冬越しするので、先端は切り詰めず、弱い枝、垂れ枝、徒長枝を中心に切ります。
秋果専用種のイチジクはは、今年伸びた枝の葉のわきに順次結実していくので、新梢を出させるために切り詰めます。
兼用種は夏果をとるための短い枝を10〜20pに切り、秋果をとるための短い枝を残しますが、それぞれ半々ぐらいにします。
徒長枝、弱い枝、密生枝は切ります。
イチジクの国内品種は、受粉に関係なく単為結実します。
*単為結実:種を作ることなく、果実ができること。
イチジクの増やし方は、さし木で簡単に活着します。
2月に枝を切り取って土中に埋め、3月下旬〜4月上旬にさします。
注意する病害虫:6〜10月にかけて、葉、枝、果実に疫病が発生します。
果実が全面綿毛状になり、腐敗して落下した時は、6〜7月にダイセンの400倍液を撒きます。
7〜8月にはクワカミキリムシの成虫が出て、主幹などに傷をつけて産卵します。
イチジクが枯れるのは、ほとんどこの虫の被害なので補殺します。
また、枝や幹の傷のあるところは、木づちで軽くたたいて卵をつぶし、枝や幹に入って糞を出している幼虫は、穴に農薬を浸した綿を詰めて退治します。