植える時期:
マルメロの植え付けや植え替えは、11〜3月が適期になります。
植え方:
マルメロは根が浅く張るので、水はけがよく、肥えた深い耕土に植えます。
あまり肥えていない土では育成が悪く、しかも果実は固く、品質の良いものができません。
植える場所:
マルメロは寒さに強い樹種ですが、夏に乾燥気味になる地方に適します。
夏に雨量が多く、高温の地域では、木や果実の育ちが悪くなります。
剪定やお手入れ:マルメロは変則主幹形に仕立てます。
マルメロは生長が遅いので整枝は簡単です。
3本の主枝に、それぞれ副主枝を2〜3本ずつつけます。
剪定は徒長枝や密生した小枝を処理しますが、短果枝の付いていない枝は間引きます。
短果枝は、枝の先端付近によくつくので、切り返しをする必要はありません。
マルメロの実を早くつけさせるには、接ぎ木をして増やすようにします。
接ぎ木は実生台からカリンの台木に接ぐようにすると4〜5年で結実します。
この他、手軽に増やすには、実生、挿し木、取り木によりますが、結実するまでに実生で7〜8年、挿し木、取り木で4〜5年かかります。
注意する病害虫:
マルメロはハマキムシ、アブラムシ、カイガラムシ、ナシヒメシンクイムシがつき、赤星病が発症します。