ピラカンサの概略
ピラカンサ
バラ科トキワサンザシ属 常緑広葉樹 高木
【別名】 トキワサンザシ
【購入時の目安サイズ】 1.5m
【購入時の目安価格】 苗木@1,000円、成木@9,000円
【将来的なサイズ】 幅:4〜5m、 高さ:5〜10m
【花期】 5〜6月
【開花日数】 10日
【原産地】 南部ヨーロッパ、西アジア、中国南西部
【適地】 九州〜北海道南部
【土壌条件】 特になし
ピラカンサの特徴
ピラカンサはバラ科トキワサンザシ属の総称で、変種もいろいろありますが、その名称はギリシア語で「赤色の実のなる、棘のある木」という意味です。
日本ではトキワサンザシ、タチバナモドキ、カザンデマリの3種類が栽培されています。
作業・お手入れアドバイス
植える時期:ピラカンサの植え付けの適期は4月です。
成木の移植は6〜7月が適期になります。
植え方:
ピラカンサの根は細根性ですが、根づきにくいので、移植のときはポットに作った苗木を土つきのまま行います。
ピラカンサの植え替えの場合は、苗木よりも困難ですが、根を切らないように木をつけながら根鉢を大きくつけて掘り上げ、速やかに植え替えるようにします。
ピラカンサは萌芽力が強く、根付けばよく芽が出るので、移植時は枝葉を50%以上剪定します。
植える場所:
ピラカンサは寒さには比較的強い木ですが、冬に日がよく当たる場所に植えると、球果の赤や橙色の色彩が鮮やかになります。
剪定やお手入れ:
ピラカンサは生育がよく、枝葉がよく繁茂するので、放置するとすぐに樹姿が乱れてしまいます。
そこで、花芽形成に関係のない3〜4月に強い刈り込みをするようにします。
それ以外の時期には、飛びだした枝や徒長枝だけを剪定するようにします。
ピラカンサの系統と主な品種
トキワサンザシ:
南部ヨーロッパから西アジアが原産地で、日本には昭和初期に輸入されたが、本格的に普及したのは第2次世界大戦後、アメリカから再輸入されてからと云われています。
6月ごろ枝先に白い花をつけ、10月になると真っ赤な球形状の実がつく。
この種類は樹高が3〜5mにもなるので、背の高い生垣や庭木に仕立てられます。
タチバナモドキ:
中国南西部が原産地で、日本には明治時代に入ってきました。
5〜6月ごろ枝先に5弁花をつけ、10〜11月ごろに橙色の実をつけます。
カザンデマリ:
ヒマラヤが原産地で、別名をヒマラヤピラカンサという。
日照りの強い場所を好み、建物や道路の反射熱にも強いので、沿道の生垣や庭木に適します。