シャクナゲの概略
シャクナゲ 石楠花
ツツジ科ツツジ属 常緑広葉樹 低木
【別名】 セイシャク
【購入時の目安サイズ】 1.0m
【購入時の目安価格】 苗木@2,000円、成木@6,000円
【将来的なサイズ】 幅:2〜3m、 高さ:3〜4m
【花期】 4〜5月
【開花日数】 14日
【原産地】 ヨーロッパ、アメリカ
【適地】 九州〜北海道
【土壌条件】 特に選ばない
シャクナゲの特徴
シャクナゲはツツジに似た花の房を持ち、華麗で豪華なムードがあります。
シャクナゲの学名は、「赤い花」もしくは「バラの花」を意味していますが、シャクナゲの花色は真紅、桃、青紫、黄白などと多彩です。
シャクナゲは本来高山植物ですから、真夏の高温と強い直射日光は大の苦手です。
適当な気候条件としては、5〜6月ごろの日光と温度で、7〜8月になると不適当です。
シャクナゲは高山植物なので寒さには強そうですが、本当は寒さに弱い植物です。
雪に覆われても平気なのは、雪に包まれた方が零下2〜3℃までしか下がらず、意外に暖かいからです。
作業・お手入れアドバイス
植える時期:
シャクナゲの植え付けや植え替えは、一年中いつでも行うことができますが、厳寒期は避けるようにします。
植え方:
シャクナゲは細い根で根張りの浅い植物ですから、植え穴を深くして植えると根腐れを起こします。
シャクナゲを植える際には、必ず25〜30cmの高さに盛土をします。
植え付ける土壌は粘土性の土や砂質の土は不適当で、水持ち、通気性、弱酸性の3条件を満たす火山灰土が最適です。
植える場所:
シャクナゲは直射日光には1日の1/3ぐらいの時間が当たればよく、後は反射光で間に合います。
また、湿度の高い場所を好みます。
剪定やお手入れ:
シャクナゲは剪定しないことが原則ですが、葉が詰まっている場合や乱れた枝がある時は、枝の付け根から切り取ります。
シャクナゲの系統と主な品種
西洋シャクナゲはヒマラヤ山脈沿いのシッキム、ブータン、ネパール、チベットなどのシャクナゲ原産地からイギリスなどへ伝えられた原種をもとに、18世紀以降ヨーロッパ各地で栽培され、改良された数々の園芸品種で、その数は現在1000種にもなります。
一方の
日本シャクナゲはヒマラヤ地方の原産地から東に向かって伝来したもので、変種により近い性質です。
品種にはホンシャクナゲ、アズマシャクナゲ、ホソバシャクナゲ、ハクサンシャクナゲ、ツクシシャクナゲ、キバナシャクナゲなどがありますが、高山植物そのままの性質のため、家庭での園芸などでは栽培や管理が困難です。
そこで、日本で見られるシャクナゲは、高山地帯の自生品種や盆栽などを除いて、一般園芸品種はほとんど西洋シャクナゲです。