剪定の時期
剪定には樹種によりふさわしい時期と方法があり、それを間違えると花が咲かないこともあります。
剪定には3つの適した時期があります。
3月下旬〜4月上旬にかけては、まだ新芽の出る前で寒さも一段落しており、切っても樹木が傷みませんので、生垣の刈り込みなどに最もよい時期です。
5月中旬〜6月下旬にかけては、すでに新芽が出そろい固まった時期で、やはり切っても樹木が痛みません。
また、切った後に次の芽が多数揃って出てきます。
花木の場合、花が終わった直後に剪定をすることで、次の花芽を作ることになります。
9月中旬〜10月上旬にかけては、まだ寒くなる前で切っても痛みません。
最後の仕上げとして徒長枝などを切るとよいでしょう。
また、落葉広葉樹、常緑広葉樹、常緑針葉樹と、種類によっても剪定時期は異なります。
まず、落葉広葉樹ですが、葉を落とした11月〜3月にかけての休眠期に剪定をします。
ただし、樹種により休眠期はそれぞれ異なります。
たとえば、サクラやカエデは必ず年内に剪定を終わらせるなど、それぞれの樹木の性質を踏まえて剪定します。
常緑広葉樹は冬に切ると寒さによって痛みます。
5月中旬〜6月下旬にかけての時期に行うとよいでしょう。
常緑針葉樹は冬に切るとよいものと、常緑広葉樹と同じ時期に切るのがよいものがありますので、それぞれの樹木の性質を踏まえて剪定するようにしてください。