植替え
植え替えも落葉樹、常緑樹により掘り出す時期が異なります。
常緑樹は3月ごろが最も適しており、次いで梅雨の季節、9月なども可能です。
新芽の展開する4〜5月、冬の寒い時期は避けるようにします。
落葉樹は葉を落とした11〜3月の休眠期に行います。
ただし、こちらも厳寒期は避けるようにします。
常緑樹、落葉樹ともに根鉢の直径は幹の直径の4〜5倍、深さは掘り出す直径の0.7倍を目安にします。
掘り出した樹木は多量に根が切られ、養分や水分の吸収力が弱まるため、吸収力のバランスをとるために剪定します。
その後で、麻布などを根巻き材としてまきつけ、根の乾燥を防ぎながら、なるべく早く植えつけます。
植え替えは樹木にとって非常に負担がかかります。
植え替えた後、数年間は樹勢が弱まったように見えることもあります。
苗木で2年、成木で3年、古木となると10年以上経ってから本来の樹勢を取り戻します。
1.掘り出す大きさを決める。
根元の幹の4〜5倍くらいを目安に根鉢を掘り出す。
2.根を傷つけないように、上根が出るまで優しく掘る。
3.スコップの背を使って、根を切りながら、根鉢の周りを掘り進める。
4.周りを掘り終えたら、根の下に、スコップを差し込んで下の根を切る。
5.根鉢から土が落ちないように注意して取り出し、根巻き材の上に置く。
6.スコップで切断された根をハサミで切りそろえる。
7.根が乾かないように、素早く根巻き材で根鉢を包む。
8.縄でしっかり締め付けて出来上がり。