有川浩氏の
図書館内乱を読みました。
シリーズの最初の作品の
図書館戦争が思いの外面白かったので、とりあえずシリーズは全部読もうと思いまして。
ポーランド出張の際に持って行ったのですが、目的の空港への乗り継ぎが7時間もあり、ラウンジで仕事もしながら時間をつぶしていたのですが、飛行機の中とその乗り継ぎの時間にほとんど読み終わっていた気がします。
以前は7時間も乗り継ぎ時間があれば、街にでも出たのだと思いますが、そんな元気もなくなってしまいました。乗り継ぎはコペンハーゲンだったのですが、訪問したことが無く、7時間もあれば、それなりの観光も出来たのだと思いますが...
何か、年を取って、アグレッシブさが無くなったなぁ~と感じました。
さてさて、本の内容ですが、期待通りというか、楽しませてもらいました。
ただ、前作に比べて、どちらかというと主人公達の人間関係や図書館組織内の派閥の話がメインとなっており、少し、物足りない感じがしたのも確かです。
これらのストーリーを通して、それぞれの登場人物のキャラクターだとか人間性といったものに深く触れられ、更に愛着が湧きました。
この方の作品が人気があり、次々に映像化されているのは、この登場人物のキャラクターや感情の機微が大きな魅力な様な気がします。人の感情の動きや考え方について、あ~、冷静に見るとこんな風に見えるんだ~というような発見があり、勉強にもなります。
さらに、女性の物事の捉え方や考え方も、あ~、こんな風に世の中とか組織、男性について捉えているんだ~、的を得ているな~と参考になります。我が会社でも女性の登用や活躍を進めるという方針があって、キーポジションに登用されたり、重要な仕事を任せなければならないような状況を経験しており、正直、実力不足だな~と感じることも多々あるのですが、何か、ヒントを得た気がします。具体的に説明できませんが...
ちなみに、図書館戦争の映画も小説を読み終わったこともあり、見てみたのですが、原作以上の捻りというか感動はなく、イマイチでした。もちろん、小説を先に読んでいなければもっと面白かったと思うのですが...
2014/12/06
採点:★★★★☆
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