伊坂幸太郎の
アヒルと鴨のコインロッカーを読みました。
ゴールデンスランバーは面白かったものの、死神の精度、重力ピエロはまあまあだったので、
それほど期待もせず、ただ、読みやすいので、マレーシア出張の機内で読むのにいいかなぁ
という感じで読んでみました。
行きの飛行機では当初映画見たり、他の本を読んだりしていたのでガッつりは
読んでいないのですが、予想以上に面白く、ホテル滞在中も、取引先との食事から
帰ってきて、PCで少し仕事をした後、寝る前にちょくちょく読んでしまいました。
マレーシアでは一日中みっちりと仕事がある上に、日本からは電話で追っかけ
回されるので、ホテルに戻ってから深夜まで仕事をするは目になり、
決して暇ではなかったのですが、嵌ってしまいました。
少し無茶なストーリーの展開も、これは河崎というキャラクターでは不思議でもなく、
自然に読むことができました。
特に、この年代であれば、ロジカルな行動に縛られる必要もなく、
むしろ、無茶をすることが格好いいという感覚もあり、すごく自然に感じることができました。
とはいえ、この本最大の楽しみは、過去と現在の2本のストーリーが、
徐々に現在でぶつかり、謎というか全貌が分かってくるということでしょう。
特に、本であるからこそのトリックというか、謎にはやられた〜と思いました。
ただ、それが読み進める上での目的ではなく、むしろ、何でそんなことになってるの?
と更に謎が深まり、より一層、先を読み急いでしまいました。
最近はミステリー以外の小説でも、頭にくるぐらい外れが多かったので
久しぶりに当りの小説に出会った気がします。
伊坂幸太郎の小説が好きになりました。
今のところ勝率は5割なのですが。
手元には未読の伊坂作品はないので、今ある他の本を読み終わったら、
今度は伊坂幸太郎をメインに買い足そうかと思います。
それにしても、映画もあるみたいですが、どのように映像化しているのか
非常に興味があります。
採点:★★★★★
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