伊坂幸太郎の
ラッシュライフを読みました。
RushでもRashでもなくLush(=豊かな、酔っ払いの)です。
それぞれ特徴のある登場人物のストーリーが複雑に絡み合い、
それでいて魅力的なストーリーが心地よい作品でした。
別々のストーリーが接点を持つ瞬間がたまらなく快感で、
ついつい、読みふけってしまい、あっという間に読んでしまいました。
登場人物はといえば、金持ちに頭の上がらない悩める若い女性画家、
重力ピエロやフィッシュストーリにも登場する泥棒の黒澤、
神に憧れる青年と神とその周りの人々、プロサッカー選手と不倫をしている女性カウンセラー、
正義?のために職を失い途方に暮れる男、と1つずつの物語も魅力的です。
デビュー作「オーデュポンの祈り」にも出ていると思われる人物も登場します。
物語がつながる際に、作中にも出てくるのですが階段を登っても登っても
同じところを繰り返してしまうだまし絵てきなつながりをしているところもあり、
頭がこんがらがりますが、それがまた気持ちよかったりします。
伊坂作品の中ではかなりおススメの作品かと。
採点:★★★★★
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