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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

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背の眼道尾秀介

道尾秀介氏の背の眼を読みました。

会社の同期の友人に勧められて依頼、結構嵌っている道尾氏の作品です。
探偵真備シリーズの最初の作品ですが、最初に続編の骸の爪を読んでしまっていたので、読む順序は逆になってしまいましたが、骸の爪が面白かったので、読んで見ることにしました。


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主人公の(本人)道尾秀介と霊能力探求者の真備氏との出会い、彼の過去というか何故このような仕事をしているのかという背景がよく分かります。
続編の骸の爪ではイマイチ、よく分からなかったのですっきりしました。

今回の物語は、背中に眼が映り込んでしまった心霊写真の人物が次々に自殺をしてしまいます。
また、道尾氏が訪問した先で奇妙な声を聞くことになります。

事件が起きるというか本題に入るまで、なかなか時間がかかります。
これを批判する人もいるようですが、私はまあ、ありかなと思っています。おかげで物語の世界観というか背景がどっしりと構築されている気がするので。


------以下、ネタバレを含みますので、未読の方はご注意を------


ところで、物語の中身ですが、これは霊現象なのか?それとも何か謎があり、実は人間の仕業なのか?という大きなテーマというか謎があったと思いますが、結局、両方って・・・
最後には、結構すっきりと謎を説明しているようで、イマイチ納得しきれないというか、中途半端な感じを受けるのがこの部分です。

背中に映る眼と川原で聞こえた声...
これだけは結局、霊だったって結論です。

何で背中に眼が映るのかは、東海道五十三次の金比羅さま参りの天狗を背負っている眼と、殺された子供が運ばれる状況が似ていたことから背中に眼が映るようになった...という説明ですが、

何それ?何で?そうしたら犯人が見つかるわけ?
イマイチ、すっきりしない。


それに霊の存在がありだと言うことになったら、結構何でもありになっちゃう気が...
続編の骸の爪の方はそんなこと無かったのに...
かなり方向転換したんですかね?はっきり言って真逆の物語ですよね。

骸の爪を最初に読んでいたから、期待外れというか、予想と違った為に違和感を感じたのかも知れませんが、一見霊現象に見える事も実は...って説明してもらいたかったです。
霊現象が起きた原因が...って、結局ホラー小説じゃんっていう。


2013/12/01


採点:★★★☆☆









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