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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

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一流の男、二流の男里中李生

里中李生氏の一流の男、二流の男を読みました。

著者の里中氏については全く知識がありませんが、面白そうなタイトルなので読んでみることにしました。

最近、社長が替わって、仕事のやり方も以前の社長とは変わり、今までと同じ仕事のやり方でよいのか?今までやってきた仕事内容ややり方で改めるべきところはないか?等を考える機会が増えてきていたという背景もあり、一般的な話であっても良いので、私の行動や言動などで二流とされるようなものがないか?自分自身を見直す良いきっかけにでもなればよいと思いまして。


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感想(8件)




一流の男になるためにはどうすればよいのか?成功するためにはどうすればよいのか?が熱く、偉そうに語られていました。
そして、それが正しいのか間違っているのかと言えば、正しいと思います。


目標を具体的に描いて、そのためのマイルストーンを中期・短期で設定して、それを毎日確認しろ!

情熱を持て、欲望に正直に生きろ!

成功者は大病を経験、もしくは持病として持っている。

などなど。

正しいと思うんですが、ベストセラーとなっているNapoleon Hill の think and grow rich に書かれている内容なんですが...30年ぐらい前の...

それを自分でたどり着いたのかも知れませんが、偉そうに今更書かれても...って感じました。自らたどり着いたのはすごい気がしますが、世間知らずというか、無知というか...
ご本人が二流と蔑んでいる無知、知性の無い人間じゃんって。re-invent the wheel ですよね...

更に言えば、それぞれの考察に矛盾があったり、完成度が低いですし...


いや、もっと言わせてもらえば、ここで語られている一流と二流の定義が曖昧で、ご自身は自分を一流として扱われているようなのですが、私から見ると二~三流って感じがするのですが...
何か、仕事をばりばりやってナンボ、収入が十分にあってナンボって仰ってるんですが、一流の氏の年収は2千万、ただこれは経費や人件費をさっ引く前のものらしいので、と言うことは年商、経費等々で約一千万とあるので、年収では1千万ってところですよね...
小馬鹿にしているサラリーマンでももっともらっている人いっぱいいるんじゃないでしょうか?上場企業の課長クラスならこれぐらいもらっているでしょうし。

サラリーマンをやっていると動かせるお金が小さいから、人間が小さくなる、一流にはなれないなんて事が書かれていましたが、この方の年間に動かすお金は2千万ちょっと、私は入社数ヶ月で月に数億円の購入品の担当になりましたけど...まあ、失敗してもってのは自営業の方に比べるとプレッシャーは少ないのかも知れませんし、それが言いたいことなのかも知れませんが。

仕事の収入以外にも、仕事の内容自体が社会や自分自身に誇れるものなのか?という視点も必要なんではないかと思います。
作家になると言う夢を叶えたと言うようなことが書かれていますが、どのレベルの作家と言うこともありますよね...正直、名前も作品も聞いたことない作家が一流と思えないのですが...それで夢を叶えたって言われても...まあ、その世界で一流として活躍するのは難しいことで、その職業に就くだけでも大変なことは分かるので、それで夢を叶えたって言うのはいいとしても、それを一流というのはどうかと...


次から次へと悪口が出てきてしまうので、もう止めとこうと思います。

男らしさについてのご意見も極論というか暴論という感じで、突っ込み所が満載なのですが、時間の無駄ですし。


もうこの一流作家の作品を読むことは無いでしょう。


2014.10.03

採点:☆☆☆☆









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