山崎将志氏の
残念な人の思考法を読みました。
本書についての予備知識はありませんでしたが、最近、仕事の効率化や仕事の出来ない人にたいしてイライラすることがあったりと、ちょうど引っかかるタイトルだったので読んで見ることにしてみました。
ロジカルに考えると当然の行動を何故しないのか?何故、無駄とも思える行動や、効率の悪い行動をしているのか?ちょっと考えれば分かりそうなのに、分かっていないのか?そもそも考えていないのか?分かっているのにしないのか?それとも出来ない何かしらの理由があるのか?といた疑問の答えが分かればと思って読んでみました。
さてさて、本書の感想ですが、ちょっと期待した内容とは違っていました。
どちらかというと残念な人の行動の事例を通して、どういった考え方が抜けているかを説明したり、効率的に仕事を進めるためにはどうしたらよいかなど、山崎氏の考え方が紹介されています。
それらの説明はもっともで、納得できるモノばかりですが、とは言え、新しい発見かと言えばそんなことはなく、当たり前の事ばかりでした。
マーケティングの説明にしてもPLCをベースに話しているし、やりたいことを見つけるための方法は書名は触れられていませんがナポレオンヒルの
思考は実現化するだと思いますし...
それにしてもPLCだけでマーケティングを説明しているのは少し雑すぎると思います。私はどちらかと言えばマーケティングから遠い場所で仕事をしていますが、もうちょっと知ってます。PLC戦略が出た際にはマーケティングは終わったとも言われた戦略だったようですが、私もとてもすばらしいロジックだと思いますが、只、これを守るだけでは成功することが出来ない企業が山のようにいたのも事実です。
その理由については大きく言って2つほどあると思うのですが、それについて、何も触れられていません。氏はアクセンチュアで経営コンサルタントをされていたのですから、知らないわけはないと思うのですが...
それらを無視して、これだけをベースにコンサルティングしていたとしたらビックリですが、まあ、そんなことはないでしょう。一流のコンサルタント会社ですし。
話を元に戻すと、冒頭で書いたような題名から期待した内容は得られませんでした。
これは私の勝手な期待ですから、この本が悪いわけではないので、ガッカリするのはお門違いだとは思いますが、残念でした。
海外のオペレーションでは、問題点を結果から事実として把握し、それらを層別し優先順位を付け、その問題の真因を見つけ、対策を打つように指導しています。
やりたいことや出来ることをするのではなく、やらなければならないことや効果が大きなモノを把握して、それについて対策をしていくというアプローチの仕方です。
この考え方で行くと、この本で紹介されている残念な人の行動はどうして起こるのか、もう一歩深掘りが必要になります。
そういった人たちはそういう思考プロセスやアプローチの教育や指導を受けていないとか、教育は受けているけど満足に理解できていないので実践できていない、管理監督者が日々の業務でそれらの実践をフォローしていないなどなど、傾向をカテゴライズして、大きなカテゴリーに当るところが組織としての弱点でしょうから、そこに更に何故の深掘りをしながら対策をしていくようにと。
2014.07.05
採点:★★★☆☆
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