本格ミステリー小説の大家、有栖川有栖の
作家小説を読みました。
どうやら短編小説を集めたもののようで、作家をテーマにしたいろいろなお話のようです。
どうも、どの作品も最後がもやっとしていて、スッキリと謎解きさっぱりとはなっておらず、余韻を残したラストになっています。
これが私にはあまり合わなかった...スッキリとしたミステリーを読みたいので。
あと、いつも有栖川氏の短編を読むと感じることですが、いや、往々にして他のミステリー作家でも感じることが多々ありますが、短編の場合、ネタとして考えたけど長編小説に使えなかったボツネタを使っているように思います。
今回もそんなに臭いがプンプンしました。まさにそんな感じの作品もありましたし。
短編小説の納期が迫っているのに全く書けておらず、題材すら決まっていないので過去のボツネタから何とかネタを探すっていう...
そんな作家の状況を作家自身が赤裸々に書いているという面では、なんか信憑性がありました。
その他、小説の販売制度に関する問題とそれが引き起こしている状態と未来の姿なんかも参考になりました。なんで、こんなにも売れない本がじゃんじゃん出版されているのか?
出版社から書店に送り込まれる本が何故、一向に減らないのか?現在の販売制度では本屋は出版社に売れなかった本は返すことが出来るとしても、邪魔なだけだろうし、出版社としてもロードの無駄なのでは???の答えが説明されていました。
う〜ん、参考になりました。
この2つぐらいが面白かった作品でした。個人的に。
他の作品は前述の通り、余韻を残したラストになっているミステリーなので、なんとも合いませんでした。
2013/04/27
採点:★★★☆☆
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