2010年の本屋大賞で第2位に選ばれた夏川草介氏の
神様のカルテを読みました。
中国への出張の移動の時間つぶしにと持って行きました。
朝早く起きて眠かったのですが空港までの電車の中で読み始めて、面白かったので眠気も吹っ飛び浙江省の杭州市に着くまでに読み切ってしまいました。
おかげで、その後、辛かったですが...
特に予備知識がなくて読み始めましたが、主人公の栗原一止は大学の医局には入らずに、長野県松本市の民間の病院に勤める医師の物語でした。
主人公は少し変わっていて、確か漱石だったと思いますが、が好きなために、若いのですが古風な話し方をします。
慢性の医師不足の中で365日24時間対応の病院での奮闘と、患者や同僚の医師・看護師、妻やおんぼろアパートの変わった住人たちなどとの交流が描かれた短編集です。
3話しかありませんが、それぞれのキャラクターがとても魅力的で、それぞれの物語がすばらしく、心の温まる作品たちでした。
物語自体はよくできていて気持ちよく読めますが、さすがに3話しかないのでそれほど壮大な物語にはなりきれていないので、評価としては★x4という印象だったのですが、私の故郷でもある松本市が舞台ということで、懐かしさも含めて★x5にしてしまいました。
深志神社を背に縄手通りを越え、松本城を通り過ぎておんぼろアパートに着く道など、ホント目に浮かびます。ただ、そのおんぼろアパートが駅前なのに家賃が安いなんていう記述があったと思うのですが、あの辺に駅なんかあったかな?とも思いました。
続編以降、もっともっと話が広がるのを期待して、続編も読みたいと思います。
早速、2〜3冊目が出ているようなので購入しようと思います。
物語の出来の良さだけではなく、私の個人的な郷愁の思いにも訴えかけてくる特別な作品になりそうです。
2013/04/14
採点:★★★★★
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