皆川博子の死の泉を読みました。
吉川英治文学賞受賞作品で、このミステリーがすごい1997年の3位だとか。
帯や紹介分を読んでも皆さん大絶賛で、これは面白そうだなぁと。
すごい大絶賛のわりには、それほど面白くは無かったというのが正直な感想です。
何でこんなに評判が良いのかが不思議でした。
物語は前半はマルガレータで、後半はその元恋人のギュンターの視点から物語が語られます。
その中で多くの登場人物が複雑に絡み合い物語は進むのですが、どうもご都合主義に思えて興醒めです。ホント、それぞれの出会いやエビソードに必然感というか自然な感じが無く、無理矢理な感じが拭えません。
また、話が妙に長いのですが、内容としてはそんなにあるとは思えません。無駄な描写なのか、何なのか、やけに長いのですが中身はそんなにありません。
1/3以下のボリュームでまとめることができると思うのですが...構想10年って...もっと何とかならなかったのか?
あと、物語の場面が変わり、主人公が変わることが度々あるのですが、その際の描写が分かり辛く、読み進めるのが大変でした。
ドイツのナチスや生の泉などについてほとんど知らないので、勉強にはなりましたが、他の人に進めるほどではありませんでした。
最後に、'97のこの"ミステリーがすごい"の3位ってことなんですが、全然ミステリーじゃないと思うんですけど...
2013/01/25
採点:★★★☆☆
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