東野圭吾の
パラレルワールド・ラブストーリーを読みました。
氏の作品はどれを読んでも外れることがないので、安心して読めます。
さて今回はどんなお話でしょうか?
主人公と足に生涯のある親友、その恋人とのお話でした。
親友に恋人を紹介された主人公だが、その恋人とは山手線と京浜東北が平行して走る区間で、いつも火曜日に反対側の車両に乗っている意中の女性だった...
親友との友情のために一度は彼女への思いを押さえ込み、諦めようとするのだが、葛藤は続く。
そして、企業の2年の研修を終える頃、彼女と同棲している自分がいる。
主人公の記憶の中では彼女は最初から彼の恋人であったが...と、非常に複雑な話が進んでいきます。
過去の記憶と現在の気持ちや異なる記憶などが入り交じって話が進んでいくのですが、その進め方が非常に上手く、一気に物語に引き込まれ読み終えてしまいました。
物語自体も、だいたい予想は付くのですが最後まで引き込まれて読み終えました。
友情と恋愛、数多く扱われてきたテーマなのでしょうが、古くさく感じることがなくすばらしい作品です。
記憶に関する科学のところはイマイチな感じというか、特に驚きもなく捻りもなく、現実的な説得力もないのですが、まあ、こんなモンでしょう。特にこれが重要というわけでもないですし...
ただ、ここがしっかりしていると物語のリアリティーが一気に上がり、作品としての格も上がると思いますが、難しいテーマですから過剰な期待というモノでしょう。
とにかく、物語自体は楽しめるので十分オススメです。
ページ数も443ページもあるのですが、そんな長さは全く感じさせず、一気に読めてしまいます。
更に、読み終わった後もそんなに内容の多かったかなぁ?と感じましたが...
お気に入りの一作という程ではありませんが、読んでみて損はないかと。
2012/12/01
採点:★★★☆☆
おすすめ購入先
イーブックオフ
おすすめ!
価格競争力が抜群!愛用のサイトでいつもまとめ買いしています。Tポイントも使えます。
アマゾン
品揃えは抜群!本だけでなくCD・DVD・日用品・家電・おもちゃと品揃え抜群。送料無料も魅力!
紀伊國屋書店
紀伊國屋書店のオンラインショップ。紀伊國屋ポイントをお持ちの方におすすめ。