アガサ・クリスティーの
ABC殺人事件を読み終わりました。
気持ちのいいどんでん返しで、物語自体は楽しむことはできたのですが、
真犯人を途中で予測できるだけの十分なヒントがあったかというと、
そうでもなかったのではないかと思います。
そのため、「あー、やられたー!なるほど。」という
気持ちいい感じはありませんでした。
ロジカルに犯人を予測するというよりも物語を楽しむのが、
正解といった小説だったかと思います。
それにしても読み終わって、しばらくしてから、
じんわりと面白かったなぁと感じた、希有な経験をしました。
この話でポワロが死ぬと勘違いしていたので、
最後に近づくにつれて、いつ死ぬのかとドキドキして
読んでいたのですが、元気に事件解決をしてしまいました。
代表作のひとつといわれるだけあって、十分に楽しむことはできたのですが、
お気に入りまではもう一歩かと。
やはり時代が古いし、外のものなので、最近読んでいる日本の小説の方が
読みやすいと感じてしまいました。
採点:★★★★☆
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