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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

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夜明けの街で東野圭吾

東野圭吾の夜明けの街でを読みました。

ネットオフでおススメっぽかったので、他の本とまとめて購入しました。

全く予備知識なしで読んだのですが、余りにも知らなさすぎだったので、
本の後ろに書いてあるあらすじを読みました。

夜明けの街で (角川文庫)

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絶対しないと思っていた不倫にはまっていく主人公と
その愛人が過去に父親の不倫相手を殺したのではないかと疑問を持ち始める...
と書いてあるのですが、これが小説では真ん中ぐらいまでのあらすじです。

確かに、これぐらいの情報がないとこの本に対しての興味が湧かないかもしれませんが、
これを知ってしまうと、真ん中ぐらいまでのストーリーそのものですので、
肝心の本編でのワクワク感が薄れてしまいます。

失敗しました。
あらすじは読まないほうがよかったと思います。


ところで、本編のストーリーですが、非常に読みやすく、
それでいて手抜き感はなく十分楽しむことが出来ました。

読んでいていつも思うのですが、東野圭吾さんの作品は非常に読みやすい。

難しい言葉、文学的な表現を使っていないからだとは思うのですが、
それだけではないと思います。
物語の展開の仕方や登場人物の行動に対しての理論付けや説明が非常にスッキリとしていて
素直に受け入れられるからでしょうか?


不倫なんてするものじゃないと考えていた主人公が、愛人の秋葉にはまっていくのですが、
そもそも何でそんなのめり込むのかは 余りピンと来ませんでした。
なんか、別の人間でもよかったのではないかと感じてしまいますし、
少しスッキリしませんが、不満があるほどではありません。
まあ、物語を楽しむ上でそれほど重要でもありませんし、もう少し年をとれば分かるかもしれません。
反対に、彼女の側からについては最後に説明があるので、それなりに納得できるのですが...

また、主人公の友人が愛人のために家庭を投げ出すことを非常に反対します。
しかも、すごく生々しく反対するので、少し?と思いましたが、
最後のおまけで、なるほどと納得しました。
よく出来ています。

最後は妻は不倫に気づいていたが、どうやらそれを押し隠し、
ストレスと戦っていたと読み取れるくだりがあるのですが、
このせいで私的には、少し後味の悪い終わり方に感じました。
しかも、ここで終わる?と。
でも、この辺りが東野作品らしいといえばらしいと思います。
その後のおまけで余韻も薄れましたし。


とはいえ、全体として非常に面白い、満足の作品でした。
ますます、他の東野作品も読みたくなってきました。

余り読んでいませんので、人気ランキングの上位から攻めていこうかと思います。

ただ、あまりにも人気がありすぎて、ドラマ化や映画化されており、
結構ストーリーを知ってしまっているのもが多く、
それらをどうするかが頭の痛いところです。

ミステリーを読むのに最後のオチを知っているって、興ざめもいいところですよね...
しかも映画化、ドラマ化されているものは面白い作品がメインでしょうから。


採点:★★★★









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