道尾秀介の
向日葵の咲かない夏を読みました
第6回本格ミステリ大賞の候補になった作品で、
最近人気の道尾秀介の出世作となった作品ともいえるでしょう。
会社の同僚がずいぶん嵌っているようで、進めてくるので、
道尾秀介デビューを決めました。
率直に、かなりおもしろい作品でした。
これ以降は
ネタバレを含みますので、未読の方や中身を知りたくない方は
読まない方がよろしいかと思います。
まず、設定というかその世界観に驚きです。
クラスメートのS君が死んだ、殺された?と思ったら、
主人公の家に蜘蛛としてすぐに生まれ変わってくるので衝撃です。
もう、これがありなんだから何でもありだと覚悟して読み進めました。
そうすると、どうも妹はすでに死んでいて、何かの動物に生まれ変わっていると
予想されるのですが、何の動物かは最後まで分かりませんでした。
私は犬だと思っていたのですが、違いました。
蜘蛛を食べた時になんかちょっと変だなとは思ったのですが。
そうなるとトコおばあちゃんも人間でないことは予測可能です。
そして、泰造じいさんがすぐに生まれ変わった時点で、何かおかしいぞ?と思い始めます。
都合よく近所に転生しすぎです。
と、私はこの世界観を受け入れていたのですが、最後の最後で裏切られました。
すべては主人公の自作自演の世界の中だったんですね…
ちょっとガッカリです。
ホント、この奇妙な世界観の中で物語を完結させて欲しかった。
一気に現実に引き戻された気がして興ざめです。
すごいスケールの作品が一気に現実的な小さな作品に思えてしまいました。
とはいえ、犯人を捜すための大冒険、特に担任の部屋に忍び込むところなど、
ハラハラドキドキして一気に読んでしまいました。
非常におもしろい作品でした。
他の道尾作品も読みたいと思います。
採点:★★★★☆
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