「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

オーデュボンの祈り　伊坂幸太郎を読みました。

伊坂幸太郎が何となく好きになってから最初の本なので、
期待が高くなっているので少しハードルが上がっているかもしれませんが...

どうやらデビュー作のようです。

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伊坂幸太郎を調べていると、村上春樹に作風が似ていると
紹介されているときがあるのですが、その理由が分かりました。

確かに何となく似ている感じがします。
特に案山子がしゃべっちゃったり、島民が普通のこととして受け入れている辺りが。

ただ、村上春樹の非常識な描写には、何か無意識の世界から、
人間が持つ本質に根ざしたものが感じられ、どこかしら底恐ろしいものを感じて
読むのを憚っているのですが、こちらはそのような感じは受けずにさらっと読めました。

ミステリーとしての謎やトリックの出来も上々で、満足のいく作品でした。

ただ、この後、少し作風が変わっているように感じるのですが...

採点：★★★★☆


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