有栖川有栖の
マレー鉄道の謎を読みました。
有栖川有栖の小説は初めて読みます。
特に興味はなかったのですが、ネットで推理小説を買っていたときに、
格安推理小説として出てきたので購入してみました。
ちょっと調べてみたら、評判はまあまあだったので、
180円なら損することは、まあ、ないかなと思いまして。
結果ですが、非常に満足でした。
なんか、本人が出てきちゃって、ホームズで言うところのワトソン役になるのですが、
まあ、それが私は気に入ってしまいました。
なんか、真実みというかリアリティーが一気に上がる感じで。
事件の発生から、マレーシアの観光の話から、
飽きることなく、引き込まれて読んでしまいました。
仕事の都合でマレーシアとのやりとりが頻繁にあるので、
それもこの話が身近に感じられた理由の一つかもしれません。
仕事の電話を現地人としているときにも、
(結構、緊迫した状況なのですが)"小説で読んだんだけど、
そっちは蛍がすごいところがあるらしいじゃないか?
ハマリオって虎のこと?"
などと話をしてしまいました。
事件の発生から解決までとても面白く、
引き込まれて一気に読んでしまいました。
期待していなかっただけに大変満足でした。
なんとなく満点の評価を付けたいと思っていたのですが、
最後の最後の密室トリックがショボ過ぎたので減点です。
密室にする意味もイマイチ腑に落ちないですし、
その密室にする方法がちょっといただけないかな?
でも、その密室トリックが第2の殺人の動機につながるのはなかなか面白い件でしたが…
気持ちとしては満点を付けたい小説だったのに、
このトリックのくだらなさに原点せざるをえません。
でも、ホントは満点を付けたいぐらい面白かったのです。
有栖川先生はもうちょっと読んでみたいです。
採点:★★★★☆
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