柳広司の
ジョーカー・ゲームを読みました。
ミステリー読みたい病で面白そうなミステリー小説を検索していたら見つけた作品です。
2008年「このミステリーがすごい!」第2位
2008年「週刊文春ミステリーベスト10」第3位
2009年「第30回吉川英治文学新人賞」受賞
2009年「第62回日本推理作家協会賞」受賞
と、そうそうたる受賞歴だったので読んで見ることに。
スパイ養成学校とその卒業生のスパイ達の活躍(や失敗)を描いた短編集でした。
反対の中、結城中佐が設立したスパイ養成学校「D機関」。
その入学試験といい、彼らに課せられるタスクといい、人間離れしています。
スパイ養成学校の陸軍中野学校をモデルにしているとのことなのですが、本当にこんなすごい人たちが集まっていたのでしょうか???
そっちも気になります。
あと、トリックというかスパイ同士のだまし合いが読み応えがあります。でも、少し疑問に思うというか上手いなと思うのが、相手に有利な情報(嘘の情報)を敢て見せて裏をかくなんてこともあるのですが、これって相手が気づかなかったらどうなるんだろう?その時のためのcontingency
planはあるのかなあ?とも感じます。
ただ、どこまで行っても超優秀な人間達の相手の裏のかき合いなのでしょうから、それに気づくことまで読み切っていた!と言うことになり、やっぱりすごいぞ!と言うことになるので、うまいなぁ〜と。
物語に話を戻すと、それぞれの物語がすっきりと完結していて、短い中にも読み応えがあります。
久しぶりに気に入った作品に出会うことが出来ました。
時代背景に関してイマイチ知識がないので、少しファンタジー的な物語に感じてしまうのですが、戦時中・戦後の状況に詳しい人が読んだらどんな感想なのだろうかとも気になります。
評価というか感想が大きく変わってくるのか?
ダブル・ジョーカー、パラダイス・ロストと続編も出ているようですので、是非、読みたいと思います。
2014/09/18
採点:★★★★★
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