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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

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卒業東野圭吾

東野圭吾氏の卒業を読みました。

東野圭吾氏のミステリー小説、加賀恭一郎シリーズの1つで、主人公の恭一郎が警察になる前の大学生の頃のお話でした。


卒業 (講談社文庫)

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東野圭吾のミステリーが読みたくなったので、以前買って、本棚に並んでいた本作を読むことにしました。これで、本棚には東野圭吾作品は無くなってしまいました。

結構読んでいない作品が多いので、次は何を読もうかな...何となくメジャーすぎて避けちゃっていた感もありますが、やっぱり読むと外れが少ないというか、やっぱ面白いですね。
ただ、人気があるが故に結構、映画化されちゃっていて、それを出張の飛行機の中で見ちゃったりしているので、それを今更読むのもなんか...一応ストーリーを知っちゃってますからねぇ〜。プラチナデータ、秘密、変身、麒麟の翼、真夏の方程式辺りは見ちゃったんですよね...映画はまあまあでしたが。
そういった面では、東野圭吾作品ではありませんが、舟を編むや図書館戦争、永遠のゼロなんかもそうなんですが、これは本で読みたいので映画を見るのを我慢しています...


話が逸れてしまいましたが、本書の感想ですが、ミステリーの醍醐味を堪能することが出来ました。

2つの殺人事件がどう繋がっているのか?
誰が犯人なのか?
1つは密室、1つはお茶会の際の毒殺、どうやってやったのか?
そして、何故?
who done it, how done it, why done itの全てが分からないままのミステリーでした。


最後には、まあ、すっきりと謎が説明されるのですが、正直なところ、少し物足りないような気がしました。と言うのも、他の東野圭吾氏のマスターピースとも呼べるような容疑者Xの献身なんかを先に呼んでしまっているから期待値が上がってしまっていたからだと思います。
冷静に考えてみれば、十分に楽しむ事の出来る内容でしたし、王道のミステリーでした。本格ミステリーって言うのですかね...

少し、疑問点があるとすれば、トリックの肝ともいえる形状記憶合金ですが、こんなに上手くいくかなってのと、追い詰めるための確証としては弱すぎないかな〜と感じました。
あと、こんなトリックというか仕掛けを作らなくても、電話(携帯は当時はなさそう)なんかで連絡をして開けてもらえば、それでいいんじゃないかと思うのですが...

あと、もうひとつの事件の発端ですが、娘の変なお願いで就職が有利に働くというか内定をもらえるなんて事ありますかね〜?
その仕返しのお茶会の話しも、う〜ん、これが協力というか裏切りというかのきっかけになるかな〜???最初の事件の件がばれている・疑われているなら正直に真相を話しそうなものですけど...
まあ、この辺は現実でもどうにでもなる、解釈できる内容でしょうから、つついても仕方ないのですが、何となくすっきりしない印象だったので...


最後に、人気シリーズの主人公の加賀恭一郎ですが、すごい過去を持ってますね...身近にこんな事件を大学の卒業間近に経験しちゃったら、これはトラウマになりますよ...
なのに敢て、警察の世界に入るとは...この間の作品がありそうですね。どうして警察に行くことにしたのかを説明したのが。

本人は知らないままなのでしょうが、最初の事件の真相が恭一郎の推理が(少し)外れていたというのも面白いです。

なんか、難癖ばかりになってしまった感想ですが、冷静に見れば、2つの事件とその謎を巡る卒業を控えた大学生の物語としては十分に楽しむ事が出来ました。面白い作品の1つだと思います。

益々、氏の他の作品も読みたくなりました。
そろそろ、ランキングのページも作ろうかと思います。結構読んだんじゃないかな?氏の作品は。


2014.04.20


採点:★★★★









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