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「読書の時間」は備忘録として読書の感想や書評をまとめたサイトです。

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KAGEROU齋藤智裕

齋藤智裕氏のKAGEROUを読みました。

役者として人気の絶頂だった水嶋ヒロ氏が突然の芸能界引退宣言。
そのすぐ後に、本名で応募していたポプラ社小説大賞を受賞したとのニュースが。

選考者は水島氏の作品とは知らずに、公平に選んだ結果との事ですが...
話題になった作品なので、よく覚えています。

さて、どれほどの作品なのでしょうか?
いきなり、賞を取ってしまったデビュー作。事前の話題と相まってかなり売れたようですが、果たしてどれほどのものでしょうか?

かなり期待できそうです。


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感想ですが、まあ、それなりの作品で、別に驚くほど面白いわけでもなく、上手いわけでもなく、まあまあでした。

芸能界であれほど活躍していた水島氏の才能が爆発しているかと思いましたが、まあ、ギリギリ及第点の作品という感じでした。
才能やエネルギーを感じることが出来ませんでした。
もちろん、デビュー作ですからテクニックとか筆力的なものは期待してもしょうがないでしょうが(もちろん、これらを作中で感じることは出来ませんし)、才能やエネルギーは感じられると思ったのですが...残念。

期待外れもいいところです。


何で賞を取れたのか不思議な感じです。
ポプラ社は否定していましたが、出来レースとしか思えない。
そうでなければ、何てレベルの低い賞なんだと思って他の受賞作品を調べてみたところ、第5回で終わっていました。
ポプラ社が文学に力を入れる姿を見せるために設置した賞で、当初の目的を果たしたから終わりにしたと書いていますが、怪しい限りですねぇ~。
今は、後継の賞として「ポプラ社小説新人賞」として続けているようです。


まあ、全体的にはいい話にまとまっていますが、ディテールというか表現力というか、リアリティーというかがイマイチすぎて、物語の世界に全然引き込まれません。

細かいところを色々指摘しても仕方ないのですが、どうせだから気になった点を何点か上げておきたいと思います。

本作品の中で重要なポイントを占めると思われる「茜」への愛ですが、これをホントの愛だと言われてもね~...嘘くさいというか軽すぎ、薄すぎでしょう...

最初、ヤスオがフェンスから飛び降りようとした時にキョウヤが足を掴むシーンですが、もっと丁寧にと言うか上手に描写してくれないと絵が浮かんでこないんですが...しかも大切な冒頭のシーンで。

あと、とても都合のよい世界最高峰の裏の医療技術とか。笑えます。だったら、そんなショボイ人工心臓になりますかね???最後の麻酔のミスとか...
世界観の設定が雑すぎて...


水島ヒロの名声と芸能界引退、小説大賞受賞のニュースが重なり合ってかなり話題の作品になりましたが、作品自体はたいしたことありませんでした...
特に読む必要は無いかと。

ただ、本の帯に「著者・齋藤智裕が人生を賭してまで伝えたかったメッセージとは何か?」と書いてあるのですが、これをどう読んだらよいのでしょうか?
この本には齋藤智裕/水島ヒロ氏が伝えたい事が書いてあって、それを多くの人に読んでもらうために、芸能界引退&ポプラ社とのヤラセをしてまで話題を作りたかったということでしょうか?
認めちゃってるってこと?ヤラセを?

人生を賭してまで伝えたい事だったわりには雑でしたが...

彼が別の作品を発表しても読むことは無いでしょう...
思惑通り話題作りに負けて読んでしまった感じがします。人生を賭してまで伝えてもらったことで感じることは何もありませんでしたが...

期待が大きかっただけに気持ちとしては☆x2ぐらいでしたが、冷静に判断し直して☆x3にしました。
まあ、読めないこともないし、それなりに楽しめるというか、まあ、読んでも損はないかと。

2013/09/22


採点:★★★☆☆









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