2006年のこのミステリーがすごい2位の作品です。
聞きなれない作家ですが、どうも食品関係の会社員として働かれているそうです。
内容としては犯人とトリックが最初から分かっている倒叙モノで、
どうやって探偵が犯人のトリックを暴いたり、その動機はなんだったのか?を楽しむタイプでした。
理詰めでの展開はとてもすっきりとしており、読んでいてとても楽しむことが出来ました。
犯人は隠蔽するというよりも、死体を発見させるのを故意に遅らせようとしている行動や言動が
見られるのですが、その理由は明かされておらず、それが動機につながるのですが、
その動機がちょっと…
友人を殺すのに足りる動機には思えませんでした…
話自体の出来がいいだけに、残念でなりません。
ここにもう一段、「何か」があれば、名作になっただろうと思うほど、面白かったのに。
理詰めで展開されているからこそ、残念でなりません。
もっと、本能的というか行動的な内容だったら、まあ、納得も出来なくもありませんが…
とはいえ、十分楽しむことが出来ました。
すっきりしない終わり方も大好きです。
でも、探偵役の碓氷優佳が最後、こういう行動に出ますかね?
理詰めで説明して欲しい気もしますが…
だって、それまでの流れからだと不自然な気がします。
動機にもう一工夫があって、名作と呼ばれる作品であれば、
それでも、やはり優佳も感情に流される人間らしいところがあるという
証拠というかヒントになっており、これが学生時代の事件の結果なのか、
それとも、本当は元々持っていた資質なのかの議論になり面白いと思うのですが…
私は学生時代の自分の本性に気づいた後に、変わったと結論付けたいですが。
ただ、動機に疑問を持ってしまった私としては、ただの矛盾としか受け取れないのです…
残念。
もう一歩だった。
でも、十分楽しめたので他の石田作品も読んでみます。
採点:★★★★☆
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